2022年7月から米国株の信用取引が開始されるみたいだよ!
信用取引って魅力的だけどなんか怖いなぁ・・・
こんなお悩みを抱えた投資初心者さんへの記事です。
今回の記事の結論です。
2️⃣ 米国株市場は日本時間の夜中に開いている
3️⃣ 米国株の信用取引には様々なコストが必要
米国株信用取引が人生を崩壊させる3つの理由
2022年7月から米国株信用取引がいよいよ開始されます。
(引用:楽天証券)
(引用:SBI証券)
楽天証券やSBI証券でも大々的にキャンペーンをしていますね。
そもそも信用取引ってなんじゃい?
信用取引を非常にざっくりと説明すると、借金をして株を売買することです。
仮にあなたが100万円もっていたとします。
通常であれば100万円分しか株を買えません。
しかし、信用取引では100万円の約3倍*である300万円分まで株を買ったり売ったりできるようになります。
*:日本株の場合。米国株の信用取引では現時点では担保の2倍まで。
信用取引の一般的なメリットは、
- 少ない資産で大きな利益を狙える(レバレッジ)
- 1日に何度も同じ銘柄の取引が可能
- 空売り**ができる
**:株を借りて売ること。
といったところですね。
ただし、当然ですが信用取引にはデメリットも存在します。
今回は特に米国株の信用取引に関するデメリットをひとつずつ解説します。
投資初心者さん向けた記事です。
気軽に最後まで読んで頂ければ幸いです。
米国株はストップ高やストップ安がない
日本株には1日の値幅が決まっています。
具体例を挙げます。
レーザーテックという株の値幅制限です。
(引用:楽天証券より)
- どれだけ株価が上がっても21,480円まで
- どれだけ株価が下がっても13,480円まで
という感じで1日の間での株価の値動きに制限がかけられています。
値幅制限の詳細については、JPXのサイトをご参照ください。
一方、米国株では1日の値幅制限がありません。
日本でもユーザーが多いネットフリックスの株価チャートです。
4月19日の決算発表を受けて、翌日に株価がたった1日で35%も下落しています。
想像してみてください。
寝る前に1,000万円もっていたはずなのに朝起きたら650万円になっている状態を。
証券会社から追証*の連絡メールが山のように届いている状態を。
*追証:ざっくり言いますと借金取り立て。
あれ?夢かな??
という感じになりますよね。
信用取引なら、損額が倍増する危険性もあるということです。
米国市場が開いている時間は日本では夜間
日本株市場の1日の流れは、
- 午前9時〜11時30分(前場)
- 午後12時30分〜3時(後場)
となっています。
夜間取引等もありますが、日本株の値動きは基本的に日中のみです。
一方、米国株市場の1日の流れは、日本時間では午後11時30分〜翌朝6時***となっています。
***:サマータイム時期は、午後10時30分〜翌朝5時。
鋼のメンタルをもっている方を除いては、米国株の信用取引をしている間、夜間の米国株の値動きが気になって眠れない日々を過ごすことになるでしょう。
よい子のみなさん。
夜は寝ましょう。
わしは米国株の個別株投資で人生一発逆転するんじゃー!
という方。
止めはしませんが、おすすめはいたしません。
米国株の信用取引には様々なコストが必要
信用取引に限らず株式投資には様々なコストがかかります。
- 売買手数料
- 為替手数料
- 貸株手数料
など手数料を並べ始めると次から次へと出てきます。
(引用:楽天証券の米国株信用取引に関するページより)
やさしい雰囲気のイラストで説明していますが、ぶっちゃけますと米国株信用取引でコストはしっかりいただきますという内容です。
本ブログでも再三強調していますが、投資を成功させる秘訣は不要なコストを払わないことです。
あなたが取引を繰り返す程、笑顔になっているのは証券会社である事実はしっかりと覚えておいてくださいね。
証券会社が出している〇〇キャンペーンという類いは、証券会社が個人投資家を釣ろうとしている擬似餌だと思ってください。
まとめ:投資との心地よい距離感を保ちましょう
まとめにはいります。
2️⃣ 米国株市場は日本時間の夜中に開いている
3️⃣ 米国株の信用取引には様々なコストが必要
株式投資との距離感は人それぞれです。
- 米国株が大好きでたまらない
- 1日のあいだ米国株のことばかり考えている
- 米国株のためなら寿命が10年縮んでもいとわない
という方々を除いて、米国株の信用取引は手出し無用です。
私自身、日本株に関しては信用取引をたまに利用する程度で99%が現物投資ですね。
こんな記事を書いておいてなんですが、米国株の信用取引をする予定は全くありません。
米国株の信用取引で得られる利益より、安眠して眠れる日々を私は選びます。
今日も最後までありがとうございました。
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米国株投資の第一人者であるたぱぞうさん。私もファンの一人で書籍は全て購入しています。その中でもこちらの書籍は米国株投資を始めたい方は必読ですね。
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