楽天証券やSBI証券で買い付け手数料が無料で米国ETFが買えるらしいよ!
買い付け手数料が無料ってなんか怪しいなぁ・・・。どのETFがいいのかな・・・?
こんなお悩みを抱えた投資初心者さんに対する記事です。
まず投資信託とETFの違いが分からない方は、こちらの記事をご覧ください。
✅ 投資初心者が手出し無用の米国ETFの特徴
✅ 投資初心者向けの具体的な米国ETF銘柄
✅ 投資中級者以上向けの具体的な米国ETF銘柄
結論からいきます。
2️⃣ 長期成績が不明な銘柄
3️⃣ 流行テーマに絞った銘柄
ひとつずつ解説していきます。
買い付け手数料無料の米国ETF|罠銘柄の特徴3選
楽天証券とSBI証券が提供している買い付け手数料が無料の米国ETFは、次の通りです。
【楽天証券】
15銘柄が買い付け手数料無料となっています。
コード | 銘柄名 | 取引所 | 経費率 |
---|---|---|---|
①QQQ | インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF | NASDAQ | 0.20% |
GAFAMやテスラを中心とした大型ハイテク株に投資 | |||
②SPYD | SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF | NYSE Arca | 0.07% |
S&P500指数の採用銘柄のうち、原則として配当利回りが上位80銘柄に投資 | |||
③VGT | バンガード 米国情報技術セクター ETF | NYSE Arca | 0.10% |
アメリカの情報技術セクター銘柄に投資 | |||
④EPI |
ウィズダムツリー インド株収益ファンド | NYSE Arca | 0.84% |
インドを代表するインフラや住宅金融株に投資 | |||
⑤AGG | iシェアーズ コア 米国総合債券市場 ETF | NYSE Arca | 0.03% |
米国の国債、政府関連債、社債、MBS、ABS、およびCMBSに投資 | |||
⑥IYR | iシェアーズ 米国不動産 ETF | NYSE Arca | 0.41% |
米国の不動産セクター銘柄に投資 | |||
⑦VT | バンガード®・トータル・ワールド・ストックETF | NYSE Arca | 0.07% |
米国を含む全世界の先進国株式市場及び新興国市場へ幅広く投資 | |||
⑧VOO | バンガード・S&P 500 ETF | NYSE Arca | 0.03% |
主に米国大型株を投資対象とする、S&P500 指数に連動 | |||
⑨VTI | バンガード・トータル・ストック・マーケットETF | NYSE Arca | 0.03% |
大型株から中小型株まで米国株式市場の投資可能銘柄ほぼ100%に投資 | |||
⑩SPY | SPDR S&P 500 ETF | NYSE Arca | 0.09% |
米国初のETFでS&P500 指数に連動 | |||
⑪RWR | SPDR ダウ・ジョーンズ REIT ETF | NYSE Arca | 0.25% |
USセレクトREIT指数に連動し、商業用不動産等のREITに投資 | |||
⑫GLDM | SPDR ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト | NYSE Arca | 0.10% |
現物の金地金に裏付けられており、小口から金への投資が可能 | |||
⑬AIQ | グローバルX AIビッグデータ ETF | NASDAQ | 0.68% |
人工知能(AI)テクノロジーのさらなる開発と、その利益拡大から得る可能性がある企業へ投資 | |||
⑭FINX | グローバルX フィンテックETF | NASDAQ | 0.68% |
金融サービスの転換をもたらすイノベーションを引き起こす金融技術の最先端にある企業へ投資 | |||
⑮GNOM | グローバルX ゲノム&バイオテクノロジーETF | NASDAQ | 0.56% |
ゲノム編集、ゲノム医療治療、バイオテクノロジー等、ゲノム科学の分野でさらなる進歩の知恵を受ける企業に投資 |
【SBI証券】
楽天証券が提供している買い付け手数料無料ETF15銘柄から、
- SPY
- RWR
- AIQ
- FINX
- GNOM
の5銘柄を省いた10銘柄となっております。
個人的には買い付け手数料が無料になって非常に喜んでいます。
欲を言えば、VYMやHDVも手数料無料にしてほしいところですね。
一方、買い付け手数料という証券会社の罠にハマってしまう投資初心者さんが増えてしまうことを、勝手に心配しています。
ここで残念な現実をお伝えします。
- 証券会社は、あなたがお金持ちになることを望んでいない
- 証券会社が望むことは、あなたが株の売買をたくさん行うこと
- 株の売買による取引手数料こそが、証券会社が手にしたいもの
今回の記事で最重要事項です。
買い付け手数料が無料の米国ETFであっても、売却時には様々なコストがかかることを忘れないでください。
つまり、買い付け手数料が無料の米国ETFを購入するのであれば、よほどのことがない限り売却しない銘柄、すなわち長期保有する銘柄を選びましょう。
今回の記事は、主に投資初心者向けに対する内容です。
短期から中期的な株価のうねりをとって利益を狙う投資中級者以上の方は対象としていない点はご理解ください。
それでは具体的な解説に移ります。
経費率が高い銘柄
経費率をざっくり説明しますと、ETFを保有しているだけでかかる費用です。
代表的な米国ETFであるVTやVTIの経費率はいずれも0.1%未満と超格安です。
100万円分のVTやVTIをもっていても、年間のコストは1,000円もかかりません。
想像してみてください。
- 米国または全世界の株式の中から優良な企業だけを集める
- 株式の配分を自動で調節してくれる
- 定期的に業績不良な企業の株を排除してくれる
このような敏腕秘書を年間1,000円で雇っているようなものです。
どの投資関連の書籍でも強調されていることがあります。
それは、投資を成功させる秘訣はコストをできる限り抑えるということです。
特に長期投資においては、コストが1%変わるだけで20年後のリターンに2倍以上の差が生まれることもあり得ます。
長期投資が前提ではありますが、米国ETFで経費率が0.1%を超えるようなものは基本的にはおすすめしません。
短期から中期的で、うねりを狙って売買できる投資中級者以上の方であれば、多少経費率が高い銘柄であっても利益を狙える可能性はあるかと思われます。
ちなみに私自身は投資歴10年以上になりますが、自分が投資中級者という自覚は全くありませんので、基本的に経費率が高い銘柄は購入していません。
長期成績が不明な銘柄
株式投資は未来を予測して行うものです。
過去から未来を完全に予測することは不可能です。
しかし、未来を予測する材料は過去の情報しかありません。
過去の情報があればあるほど、未来の予測はたてやすくなりますね。
私の好きな投資の格言でこのような言葉があります。
歴史は繰り返さないが韻をふむ
冒頭でも述べましたが、買い付け手数料が無料だからといって、売買を頻繁に繰り返していれば、税金も面でもリターンは目減りしてしまいます。
長期にわたって腹落ちして保有できる銘柄を選択するようにしましょう。
流行テーマに絞った銘柄
- 食事
- 音楽
- ファッション
何においても「はやりすたり」はあるものです。
株式においても人気の銘柄もあれば不人気の銘柄もあります。
流行っているものは、一般的に割高になります。
なぜなら、売りたい側より買いたい側の方が多いからですね(需要と供給)。
流行しているものが転売などで高値で取引されていることを想像して頂ければ、理解して頂けると思います。
ただし、ご存じのとおり流行は永遠に続きません。
- たまごっち
- ルーズソックス
- 君の名は
かつて大ヒットしたものの、今は見向きもされていません。
人は基本的に飽きやすい生き物です。
流行に関係なく、毎日食べるお米のような地味だけど味わい深い銘柄を選びましょう。
株式投資に派手さは必要ありません。
まとめ:タダほど高いものはない
まとめにはいります。
2️⃣ 長期成績が不明な銘柄
3️⃣ 流行テーマに絞った銘柄
超重要事項なので再三繰り返します。
買い付け手数料が無料の米国ETFであっても、売却時には手数料等の様々なコストがかかります。
ですので、基本的にはバイ&ホールドする米国ETFを購入すべきです。
投資初心者の方におすすめの米国ETFは次の3つです。
- VT
- VTI
- VOO
全世界株または米国株式の詰め合わせパックであるETFですね。
資本主義経済の破綻がない限り、長期保有すれば高い確率でリターンが狙える銘柄です。
定期的なインカム(分配金)が欲しい方であれば、
- SPYD
- AGG
がおすすめですね。
SPYDは購入タイミングがやや難しいため、投資中級者向きですね。
AGGはいわゆる優良債権のつめあわせパックETFになります。
最近、債権がいい感じで値下がりしているので、個人的には少し狙ってみようかなとも考えています。
毎月分配金が出るところも、AGGの良いところですね。50代以降の方で、リスクをあまりとりたくない方にもAGGはおすすめです。
最後になりますが、
- AIQ
- FINX
- GNOM
といった流行テーマ系のETFははおすすめできません。
経費率が高く、長期成績も不明であり、投資上級者向けの銘柄になりますね。
誰もが一度は耳にしたことがあると思います。
タダほど高いものはない
普段の買い物も株式投資も原則は同じです。
必要なものを、必要な分だけ、必要な時期に購入しましょう。
今日も最後までありがとうございました。
【おすすめ書籍】
米国株投資でFIREされた「たぱぞう」さんの書籍です。「たぱぞう」さんの書籍はどれも読みやすくおすすめですが、本書籍が最も読みやすいと思います。米国株投資を始めたい方はぜひご一読をおすすめします。
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米国株の積立投資は楽天証券、SBI証券、マネックス証券で可能です。人気の楽天証券ではありますが、米国株の積立投資をするのであれば、SBI証券がおすすめです。
高い分配利回りで人気のETFであるQYLDですが、投資初心者さんは手出し無用ですね。株式の平均的なリターンは4-5%です。リターンが高すぎる銘柄には注意しましょう。
人気の米国株ETFであるVOOとVTI。どちらか悩んでいる方であれば、VTIがおすすめです。