SBI証券と楽天証券が日本株の売買手数料を無料にするらしいよ!
「ただほど高いものとはない」というけど何か裏がないかなぁ・・・
こんなお悩みに対する記事です。
✅ 投資スタイル:
【コア】インデックス(全世界&全米ETF)
【サテライト】高配当(日本個別&米国ETF)
【おまけ】グロース(日本個別)
✅ 家族:妻 年子2人(一姫二太郎:6歳と4歳)
✅ 趣味:ランニング(フルマラソン29回完走)
✅ 本業:医療従事者
✅ 座右の銘:良心に恥じぬことが確かな報酬
今回の記事の結論です。
✅ よけいな取引に手を出さない
✅ 投資の方針をコロコロ変えない
SBI証券と楽天証券が日本株売買手数料を無料化
先日、日経新聞に掲載された記事がこちら。
日本国内ネット証券の二大巨頭である、SBI証券と楽天証券。
証券会社同士の負けられない戦いはまだまだ続きそうですね。
SBI証券は、9/30(土)から無料化を開始。
一方の楽天証券は、10/1(日)から無料化を開始する予定となっています。
最近は投資信託の信託報酬の引き下げも話題ですが、2023年から始まる新NISAに向けて、「少しでも証券口座の開設数を増やしたい」という、各証券会社の鼻息の荒さを感じられずにはいられませんね。
さて、投資を行う環境は年を追う毎に改良されている現状ではありますが、このような中で私たちのような一般市民の個人投資家がどのように立ち振る舞うべきか、順番に解説していきます。
今回の記事を読むことで、
- 様々な優良サービスが新たに提供された時
- 魅力的な投資先が目の前に現れた時
- SNS等で話題になっている投資方法が目につく時
といった場面でも、心を揺さぶられることなく、自分自身で考えて投資活動を継続できる土台がよりいっそう強くなります。
ぜひ最後までご覧ください。
投資の大原則を継続する
投資の三大原則は次のとおりです。
- 長期
- 分散
- 積立
しかし、投資で大切な原則がもう一つあります。
それが、
- コストを抑える(低コスト)
という点です。
個別株に限らず、投資信託やETF等の金融商品を購入する際には、基本的には手数料がかかります。
その手数料が、まさに証券会社にとって利益の源泉です。
ですので、証券会社としては、個人投資家が株式を頻回に売買してくれた方が儲かるという仕組みです。
その大事な手数料を無料化するという大盤振る舞い。
私が株式投資を始めた15年前では信じられません。
投資の大原則を継続できる環境は、ほぼ完全に整ったといえますね。
株式投資が怖いといって行動を起こさない方と、1株ずつでも行動を起こした方との差がどんどん開いていきますね。
よけいな取引を増やさない
しかし、注意が必要な点は無料化の対象が「日本株」という点です。
日本株の投資をはじめてみると、
- 米国株
- 新興国株
- FX
- 先物取引
などなど様々な投資手法があることに気がつき、色々手をだしたくなります。
そこが証券会社の狙いですから、色々手を出さずに維持費が低い金融商品をこつこつ購入することが吉ですね。
また、日本株売買は現物のみならず信用取引の手数料も無料化されます。
しかし、個人的には信用取引は基本的におすすめしません。
信用取引とは非常におおざっぱな表現をするなら、借金して株式投資をすることです。
最悪の場合、人生が破綻する可能性もあります。
また信用取引の際は、金利や日歩などの料金もかかりますので、完全に無料というわけではありません。
無料化という言葉の誘惑に負けて、短期投資を始める方が増加するのではと懸念しています。
投資の方針をコロコロ変えない
今まで日本株に投資をせずに、全世界株式や全米株式のインデックス投資のみを続けられた方はどうでしょうか。
この際に、日本株でも始めてみようかと考えられる方もいるでしょう。
しかし、一旦ここで立ち止まって考える必要があります。
自分が株式投資を行っている目的やゴールは何かということです。
日本株の個別株投資が、投資の目的やゴールに近づくために不必要であるのならば、いくら手数料が無料であるからといって、飛びつく必要はありません。
また、長期投資をこれまで継続してきた方も、短期や中期投資へ切り替える必要も全くありませんね。
とはいえ、遠足に行くと寄り道したくなるのが人の性。
今回の手数料無料化によって、市場のうねりをとる短期や中期投資にチャレンジする閾値は随分低くなりますね。
しかし、短期や中期投資で継続して利益をあげることは想像以上に難しいと付け加えておきます。
まとめ
まとめにはいります。
✅ よけいな取引に手を出さない
✅ 投資の方針をコロコロ変えない
今回の手数料無料化を活かすも殺すも結局は自分の行動次第です。
環境は変えられませんが、自分の行動は変えられます。
一方、頑なに投資方針を曲げないことも時には危険です。
自分自身のみならず、家族や社会的な状況の変化に応じて、柔軟に投資を継続することが、投資を長く続ける秘訣ですね。
今日も最後までありがとうございました。
【おすすめ書籍】
投資関連の書籍が増えてきてはいますが、投資初心者さんにはまずはこちらの書籍がダントツでおすすめです。インデックス投資の権化である、バートン・マルキール氏とチャールズ・エリス氏の共著でありながら、非常にわかりやすく投資の原則を学べる一冊となっています。
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