「JUST KEEP BUYING」という本が売れているみたいだね・・・
話題の書籍らしいけど、いそがしくて本を読む時間なんてないわ・・・
だれか簡単に内容をまとめてくれないかなぁ・・・
こんなお悩みに対する記事です。
✅ 投資スタイル:
【コア】インデックス(全世界&全米ETF)
【サテライト】高配当(日本個別&米国ETF)
【おまけ】グロース(日本個別)
✅ 家族:妻 年子2人(一姫二太郎:6歳と4歳)
✅ 趣味:ランニング(フルマラソン29回完走)
✅ 本業:医療従事者
✅ 座右の銘:良心に恥じぬことが確かな報酬
今回の記事の結論です。
✅ 減り続ける人的資本を金融資本にうつす
✅ 神でさえドルコスト平均法には勝てない
書評|「JUST KEEP BUYING」は個人投資家MUST BUY
今回は「JUST KEEP BUYING」という書籍の書評になります。
「サイコロジー・オブ・マネー」の著者モーガン・ハウセル氏が絶賛ということで、即購入した次第です。
本書の内容を全て記載するとネタバレになりますので、ポイントだけ最初に提示します。
本書で強調されている点は、次のとおりです。
1.お金がない人は「貯金」を、お金がある人は「投資」を重視すべき
2.できる範囲で貯金する
3.節約より収入アップ
4.「2倍ルール」で罪悪感を減らす
5.収入アップ分の50%以上を貯蓄する
6.借金は使い方次第
7.家は適切な場合のみ購入する
8.頭金は、まず現金で貯めることを検討する
9.リタイヤで大切なのはお金だけではない
10.減り続ける「人的資本」を「金融資本」に置き換えるために投資する
11.オーナーのように考え、収益資産を買う
12.個別株は買わない
13.早く買ってゆっくり売る
14.できるだけ頻繁に投資する
15.投資とは配られたカードではなく、そのカードを使ってプレーすること
16.相場の変動は必然的に発生するが、恐れてはいけない
17.暴落は(通常は)買いのチャンス
18.過度に贅沢な暮らしをしようとして大きなリスクを背負うのではなく、十分な暮らしができるお金を確実に得ることを重視する
19.どれだけ資産が増えても、金持ちになったと感じないが、それは問題ない
20.時間ほど重要な資産はない
21.私たちはすでにこのゲームをプレーしている
書評できるほどの身分ではありませんが、私自身が特に参考になった黄金ルール21点のうち3点について解説します。
お金に余裕がなければ投資より貯金を重視すべき
これまで私が読んだ投資関連書籍やFP関連の書籍でも、
- まずは生活防衛資金を貯めましょう
という文言が多いですね。
一般的に生活防衛資金とは、月々の生活費1年分と言われています。
月々の生活費が30万円であれば、360万円が生活防衛資金となりますね。
実際に私は生活防衛資金が貯まる前から、株式投資を始めました。
というのは、ある程度定期的な収入(給料)が読めていたこともありますね。
- まったく貯金もなければ貯金する余裕もない
- 少々の貯金はあるがまだ生活防衛資金は貯めていない
- 生活防衛資金はあるが投資に回せる収入がない
- 生活防衛資金もあり投資に回せる収入や余剰資金がある
まずは自分自身がお金の問題に対して、どの段階にいるのか把握することが肝要になります。
生活防衛資金もないのに、一発人生逆転をかけて、なけなしの資金で個別株投資をするということだけは避けるべきということですね。
減り続ける人的資本を増え続ける金融資本に移行させる
残念な事実。
- 体力
- 気力
- 知力
いずれも永遠に右肩上がりではなく、どこかで右肩下がりになります。
減り続ける人的資本をどうすればよのか。
その答えこそ増え続ける金融資本に置き換えることになります。
下の図が全てを物語っています。
(引用:JUST KEEP BUYINGより)
若い頃は金融資本より人的資本に投資し、年齢が進むにつれて徐々に金融資本への投資比率を高めていく。
再び本書からの引用です。
投資とは、自分が働かなくなっても代わりにお金を生み出し続けてくれる金融資産をつくること
伝統的な株式や不動産が真の投資対象であり、仮想通貨やデリバティブ商品が真の投資先にならないのは、言うまでもありませんね。
押し目でまとめ買いよりドルコストで買う方が勝る
本書の中では、「分割投資より一括投資の方がよい」という内容もあります。
分割投資より一括投資の方が、金融資本の増加という観点からは成績がよいことは、過去のデータなどからも立証されており、他の書籍でも数多く紹介されています。
分割投資より一括投資が優れているとはいえ、
- 普段の収入から生活費を差し引いた余剰資金
- タイミングを考えずにコツコツ投資している
というドルコスト平均法的な投資スタイルが現実的ではないでしょうか。
実際に、私自身も月々の収入の一部を投資にまわしていますし、臨時収入があったとしても一括投資は滅多にしません。
意識せずともドルコスト平均法の投資スタイルになっているというか、ドルコスト平均法にならざるを得ない。
このような方にまさに朗報です。
- ドルコスト平均法のこつこつ投資スタイル
- 押し目狙いの一括投資スタイル
どちらが優れているか、極めて興味深い内容が本書で取り上げられていました。
データを切り抜く期間にもよりますが、
- ドルコスト平均法>押し目狙い
という結果になります。
(引用:JUST KEEP BUYING)
上の図のバイ・ザ・ディップとは押し目買いという意味です。
さらに上の図では、
- 株価の底を全て知っている神様が押し目買いをした成績
- 株価を全くよめない凡人がドルコスト平均法で買った成績
を比較した結果です。
世の中には、株価の底を知っている神様より優れた押し目買いをできる方は、どれほどいるでしょうか。
そのように考えれば、自ずとどのように株式を購入すれば良いか答えは出てくるはずです。
上の図を見て、
- タイミングを読まずに愚直にインデックス投資
- 自分が割安と判断した高配当株を少しずつ購入
- お遊びで時々グロース株投資(←やめとけばいいのに・・・)
という私自身の投資スタイルを今後も継続しようと決意した次第です。
まとめ
まとめにはりいます。
✅ 減り続ける人的資本を金融資本にうつす
✅ 神でさえドルコスト平均法には勝てない
様々な投資関連の書籍を読みましたが、ほぼ共通して書かれていることは、
- お金は何かと交換してはじめて価値をなす
- お金より優先すべきことは時間と健康
という点ですね。
今回紹介できなかった「JUST KEEP BUYING」の黄金ルールについて、気になる内容があればぜひ本書を手にとっていただければ幸いです。
お金だけではなく、時間の使い方など人生全般に対して非常に示唆に富む内容も含まれています。
一度きりの人生をよりよく過ごすために、自分にとって何が必要なのか?
そんな疑問に対する答えがきっと見つかるはずです。
今日も最後までありがとうございました。
【おすすめ書籍】
こちらも全世界でベストセラーになった書籍ですね。投資手法というよりは、お金と人生とのバランスや、お金との普段からどのようにつきあうべきかということを気づかさせてくれる書籍です。
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