インデックス投資って、基本的に放置なんだよね・・・
インデックス投資って、本とかで勉強する必要あるの?
投資の情報なんて、ネットやYouTubeだけでよくない?
こんなお悩みに対する記事です。
✅ 投資スタイル:インデックス&高配当株&おまけのグロース株
✅ 家族:妻と年子2人の4人家族
✅ 仕事:フリーランス医師
✅ 趣味:ランニング(フルマラソン26回完走)
今回の記事の結論です。
2️⃣ 歴史的偉人の経験を自分の経験に変換できる
3️⃣ インデックス投資を長期継続する握力が高まる
ひとつずつ解説していきます。
投資初心者がインデックス投資本を読むべき3つの理由
大方のインデックス投資本の内容は次ような感じです。
- 投資対象:長期的に右肩成長が見込まれる米国または全世界株式
- 定期・分散・積立が投資の原則
- 理想的には一括投資だが分割投資(ドルコスト)でも可
- コストにこだわる≒低コストなファンドを選ぶ
- 相場のタイミングを読もうとしてはいけない
- 投資の種銭は日々の支出を最適化し生み出す
- 取り崩しは定率または定額(いずれにしても約4%)が目安
- 年齢に応じて無リスク資産(現金や債券)をポートフォリオに組み入れる
以上がステーキ定食のステーキだとすると、
- 過去の暴落時や戦争災害時にどれくらい株価が下がった
- 株価は必ず下落するときもあれば上昇するときもある
- 筆者の投資失敗談
といった内容が付け合わせ程度に書かれています。
個人的には付け合わせが大好きですが・・・
そんなインデックス投資本ですが、
- インデックス投資を行う上で本で勉強する必要があるのか?
- インデックス投資本を読む時間があれば他のことに使った方がよいのでは?
という気持ち。
めちゃくちゃ分かります。
それでも、15年以上インデックス投資を継続している私が断言します。
インデックス投資で失敗しないためには、インデックス投資本は必読です。
その理由をひとつずつ解説していきます。
書籍はネットより体系的に学べる
ネットの情報は玉石混交という点に加え、情報が断片的という大きな欠点もあります。
書籍の情報も全て正しい訳ではありません。
しかし、書籍として発行されるまでに数多くのハードルがある故に、一般的には書籍の方がネットより情報の信憑性は高くなりますね。
書籍を出版する会社としても、いい加減な内容の書籍を出版して、会社の評判を落とす訳にもいけません。
さらに、書籍は著者が読者に伝えたいことが体系的にまとまっています。
書く側としては、読者にできるだけ分かりやすく情報を伝えたい思いがあるからですね。
インデックス投資本に限ったことではありませんが、著者と語り合うように読むように読む側も心がける必要がありますね。
かといって、頭から終わりまで真面目に読みきる必要はありません。
まずは目次をしっかり読み、続いてあとがきを読みます。
そこで、著者が書籍で一番訴えたいことを探ります。
インデックス投資本であれば、
- インデックス投資の強みと弱み
- インデックス投資を続けるコツや秘訣
- おすすめのインデックス投資先とその理由
などが挙げられます。
仮に著者の訴えが理解できなかった場合、一旦本を閉じてもよいでしょう。
同じような内容のインデックス投資本でも、あなたと著者の相性もあります。
何冊か書籍を購入するか試し読みして、「読みやすいなぁ」と感じたインデックス本から読んでみましょう。
1冊のインデックス投資本を読了すれば、体系的な知識はほとんど得られます。
そこからは、
- 同じ書籍を読み込む
- 類似書籍を読む
- ネットで分からなかった点を深掘りする
といった形で、知識を自らの血となり肉となりにしていきましょう。
歴史的偉人の経験を自分の経験に変換できる
- ウォーレン・バフェット
- ジム・ロジャース
- ジョージ・ソロス
- ジェシー・リバモア
- ベンジャミン・グレアム
言わずもしれた、投資界の偉人ですね。
偉人たちの経験や英知が詰まった書籍が、クリック一つで数千円払って手に入られる。
とても恵まれた時代に私たちは生まれたのですね。
しかし、ここで注意点があります。
投資界の偉人が書いた書籍を、投資初心者の方が最初に読むことは避けましょう。
例えるならば、算数を習い始めた小学生1年生が、高校3年生の数学の教科書を読むようなものです。
また、投資界の偉人はインデックス投資というより個別株投資、いわゆるアクティブ投資で成功を収めた方が主流です。
インデックス投資を始めて、さらに個別株投資にもチャレンジしたいという段階で、偉人たちの書籍を読むとよいでしょう。
インデックス投資本のみならず個別株投資本を読むことで、よりインデックス投資の魅力に気づくはずです。
インデックス投資を長期継続する握力が高まる
インデックス投資を成功に導く最大の秘訣は忍耐力です。
株式市場という荒波にどれだけもまれて溺れそうになっても、インデックスファンドを淡々と長く握りしめる。
そんな強靱な握力がインデックス投資には欠かせません。
インデックス投資家にとっては、読書が筋トレのようなものです。
- そもそもインデックス投資とはどのような投資か
- なぜインデックス投資がアクティブ投資より成績がよいのか
- インデックス投資に弱点はないのか
といったことを自分の言葉で表現できれば理想ですね。
ここまでインデックス投資への知的握力が高まると、
つみたてNISAで購入したインデックスファンドを損切りしたよ!
なんてことはなくなるでしょう。
まとめ:読んだページ数は裏切らない
まとめにはいります。
2️⃣ 歴史的偉人の経験を自分の経験に変換できる
3️⃣ インデックス投資を長期継続する握力が高まる
約15年インデックス投資を継続してきて思うことですが、インデックス投資で最も難しいことは、機械のごとく淡々と続けることです。
- 株価がどれだけ暴落しても
- ハイテク株がめちゃくちゃ高騰しようとも
- 仮想通貨詐欺で芸能人のゴシップが話題になっても
- 波平の毛が抜かれたことがヤフーニュースになっても
感情を押し殺して相場に居続けること。
- インデックス投資は簡単
- インデックス投資はつまらない
という言う発言を時折耳にしますが、決して簡単な投資方法ではありません。
ほったらかしがベストと分かってはいても、なにかと手を出したくなるのが人間です。
走った距離が裏切らないように、読んだページ数も裏切りません。
とはいっても、何事もやり過ぎはよくありません。
投資関連書籍は1ヵ月に1冊ほど読めば十分と考えています。
そろそろ秋の気配も感じるようになってきました。
秋の夜長のお供に、インデックス投資本はいかがですか?
安眠効果は保証します。
今日も最後までありがとうございました。
【おすすめ書籍】
インデックス投資の権化である「バートン・マルキール氏」と「チャールズ・エリス氏」の2人が書かれた書籍です。インデックス投資に限らず、ポートフォリオの構築方法などが分かりやすく解説されています。投資初心者さんが最初に読むべき一冊ですね。
日本人が書かれたインデックス投資書籍では、こちらの書籍がおすすめです。この一冊だけでも、インデックス投資に関する知識はほぼ網羅できますね。
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