四季報で銘柄探し?そんな時間ありましぇ〜ん・・・
他の投資家さんがどんな銘柄に注目しているのか気になるね・・・
こんなお悩みに対する記事です。
✅ 投資スタイル:
【コア】インデックス(全世界&全米ETF)
【サテライト】高配当(日本個別&米国ETF)
【おまけ】グロース(日本個別)
✅ 家族:妻 年子2人(一姫二太郎:6歳と4歳)
✅ 趣味:ランニング(フルマラソン29回完走)
✅ 本業:某クリニックの院長
✅ 座右の銘:良心に恥じぬことが我々の確かな報酬
今回の記事の結論です。
✅ 売買を推奨している意図は全くありません
✅ 最終的な投資判断は自己責任でお願いいたします
会社四季報2023年秋号で発見|還元上昇期待の増配銘柄
読書の秋。
食欲の秋。
運動の秋。
そして、株式の秋。
ということで、やってきました会社四季報2023年秋号。
秋の夜長のお供に、就寝前に少しずつ読み進めています。
元々読書が好きなので、様々な書籍を読んできた私が断言します。
安眠薬と枕の両方になる本は、会社四季報オンリーワン。
どうでもよい前置きはこれくらいにしておきましょう。
今回は、会社四季報2023年秋号で私が気になった銘柄を紹介します。
名前は地味ながら10年以上連続増配し株主還元も高い企業となっております。
ぜひ最後までご覧ください。
コンドーテック:企業概要
コンドーテックは産業資材メーカーおよび商社で、工事関連業界向けインフラ・環境資材の製造販売と仕入販売を行っています。
主力製品は自社工場生産品で、建設関連資材のターンバックル、足場吊りチェーン、シャックル(業界トップ)、ねじ製品、アンカーボルトなどです。
ちなみに、シャックルはこちらです。
ざっくり言いますと、社会インフラを支える縁の下の力持ち的な企業です。
以前、ショーボンドを紹介した記事でも述べましたが、これから日本の社会インフラを立て直す時期に入ります。
個人的には、コンドーテックの技術や商品の需要は当面増えるものと想定しています。
利益率や財務状況
利益率の推移はこのような状態です。
(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
- 営業利益率:4〜7%
- ROE:5〜11%
- ROA:3〜7%
同業他社と比較しても、飛び抜けてよい数字ではありません。
しかし、良くも悪くも安定して利益を出し続けています。
キャッシュフロー(Cash Flow:CF)の推移です。
(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
着目すべきポイントは、
- 営業CFが一度もマイナスになっていない
- 現金が着実に積み上がってきている
という点ですね。
負債や自己資本比率の推移です。
(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
- 自己資本比率:55〜60%
- 有利子負債比率:2〜14%
財務面も今のところ問題はない様子です。
株価指標
PER、PBRを見ていきましょう。
(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
直近5年のレンジでは、高くもなく安くもなくという状況ですね。
続いて、配当利回りの推移です。
(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
- 5年平均利回り:3.85%
- 5年最大利回り:3.05%
- 5年最低利回り:2.26%
後で説明しますが、連続増配および株主還元を強化している点を考慮すると、
- 利回り3.0%以上:少しずつ買い増し
- 利回り3.2%以上:どんどん買い増し
- 利回り3.4%以上:ぐいぐい買い増し
という買い方を私はしています。
注:くどいですが推奨しているわけではありません。
配当金の推移・配当政策
ここからは、コンドーテックの中期経営計画の資料を抜粋しながら説明します。
まず、配当金の推移はこちらです。
(引用:コンドーテック中期経営計画2023年〜2026年)
- 1995年上場来減配なし(27期)
- 2011年3月期から連続増配(13期)
27年も減配していないなんて・・・。
なんということでしょう・・・。
まだ抱きつくには早いですよ。
続いて、経営目標です。
(引用:コンドーテック中期経営計画2023年〜2026年)
経営目標の文言に注目してください。
- 売上高・利益の極大化
- 株主還元の更なる充実(増配継続)を目指す
うれし涙で目の前がぼんやりしてきました。
そして、利益配分の基本方針としてDOEを採用しています。
(引用:コンドーテック中期経営計画2023年〜2026年)
DOE4.0%以上に目標を引き上げるだけではなく、DOEの説明もしっかり説明資料に書かれている点も、コンドーテックの株主への思いやりがにじみ出ていますね。
そんなに株主還元アピールして大丈夫なのでしょうか。
コンドーテックの配当性向の推移はこちらです。
一時的に配当性向が50%を超えることもありますが、概ね20〜30%で落ち着いており、増配余地は十分あると考えます。
まとめ
まとめにはいります。
「PBR1倍割れの是正」という言葉が歩き出してから、日本企業の株主還元意識が日に日に高まる気運を感じます。
日本株を買うのは、日本人だけではなく世界中の投資家です。
それはすなわち、日本人だけに株主還元をアピールをしても生き残れないという裏返しになります。
株主が投資先の企業に何を求めているのか。
株主が求めるものに企業がどのように応えていくのか。
株主と企業がお互いに同じ方向を向き、よりよい社会を作り上げる未来を想像しながら、こつこつと株式投資を続けていきたいものです。
今日も最後までありがとうございました。
【おすすめ書籍】
個別株投資を行う上で欠かせないのが、ファンダメンタルズ分析。そのファンダメンタルズ分析を学ぶために、まずおすすめなのが足立先生の書籍です。初学者にも非常に分かりやすく書かれており、私も時々読み返すこともあります。運動も株式もやはり基礎基本が大切ですね。
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