高配当株投資を始めたんだけど、化学系でなんかいい銘柄ないかなぁ・・・
化学系銘柄ってたくさんあるけど、どれを選べばいいか分からないなぁ・・・
こんなお悩みに対する記事です。
✅ 投資スタイル:
【コア】インデックス(全世界&全米ETF)
【サテライト】高配当(日本個別&米国ETF)
【おまけ】グロース(日本個別)
✅ 家族:妻 年子2人(一姫二太郎:6歳と4歳)
✅ 趣味:ランニング(フルマラソン29回完走)
✅ 本業:某クリニックの院長
✅ 座右の銘:良心に恥じぬことが確かな報酬
今回の記事の結論です。
✅ 指標面での割安さ
✅ 事業内容が長期潮流
✅ 売買を推奨している意図は全くありません
✅ 最終的な投資判断は自己責任でお願いいたします
高配当株投資|住友精化の魅力3選
日本の化学メーカーの大御所として、
- 信越化学工業
- ユニ・チャーム
- 花王
などが有名ですね。
住友精化を中学生でも分かるように一言で説明すると、
- オムツの原材料をつくっている会社
です。
これでは、インテリジェンスの高い読者さんにとっては、不満足ですよね。
住友精化をもう少し詳しく説明すると、次のようになります。
- 事業母体:
住友化学系列の機能化学品メーカーの一つ - 主なセグメント:
①吸水性樹脂(紙おむつ・生理用ナプキンの吸収体用など)
②機能マテリアル(工業薬品・医薬製品、水溶性ポリマー、微粒子ポリマーなど) - 主力商品:
高吸水性樹脂「アクアキープ」。おむつ国内最大手ユニ・チャームへ供給。 - 主要取引先:
広州伊藤忠商事
今回は、化学系高配当株として住友精化を解説します。
繰り返しにはなりますが、
- 売買を推奨しているわけではないこと
- 投資はあくまでも自己責任であること
をご理解頂ければ幸いです。
累進配当年数27年
先日発表された日本累進高配配当株指数にも組み込まれた住友精化。
累進配当年数は、なんと27年となっております。
おぎゃーと生まれてから社会人になって・・・
という27年という長き間、配当金を減らさないという企業姿勢。
株主にとっては、「有り難き幸せ」の一言に尽きます。
累進配当とはいえ、配当を維持するのみならず着実に増配しています。
(引用:Kabutan Premium)
数年に1回増配しており、2023年は120年から200円へと大幅に増配しています。
2024年は減益予想ではありますが、決算説明資料には「配当性向30%以上」と謳い文句もあり、減配する可能性は低いと考えています。
指標面での割安さ
PBR1倍割れ銘柄がトレンド入りするなど、何かと話題の割安株。
住友精化も例にもれず、割安株の筆頭です。
直近5年のPERとPBRです。
(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
割安の指標となるグレアムのミックス係数(PER×PBR)は6.1であり、割安感がありますね。
直近5年の配当利回りの推移はこちらの通りです。
(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
- 5年平均利回り:3.32%
- 5年最高利回り:6.63%
- 5年最低利回り:1.56%
であり、直近の利回り4.23%をどう捉えるかは個人の価値観次第になりますね。
私自身は、利回り4.2%を超えていれば少しずつ購入してもよいと考えています。
ちなみに住友精化には株主優待もあります。
6ヵ月以上の保有で、1年に2回QUOカードが1,000円分もらえます。
優待利回りとしても、2,000円÷株価(約4,000円)≒0.5%と比較的高いですね。
事業内容が長期潮流
日本に限らず長寿化が進む人類。
内閣府が出しているデータがこちらになります。
(引用:内閣府)
2020年から40年後、
- 総人口:約78億人→約100億人(約1.3倍)
- 65歳以上人口:7億3,000万人→18億1,000万人(約2.5倍)
という予測で、総人口の増加率に対して高齢者の増加率が非常に高くなっています。
人口動態については、よほどの天変地異やコロナのような疫病がない限り、かなり精度の高いデータになります。
また、各諸国の高齢化率はこのようになっています。
インドを含め、人口増加率の高いアジア諸国も高齢化が進むと予測されています。
高齢化が進むと、必ず問題となる健康問題。
そして、健康問題の一つとして高齢者の悩みで多いのが尿のトラブル。
泌尿器科専門医の私が断言します。
今後医学がどれだけ発達しても、高齢化とオムツ需要は正比例の関係です。
住友精化は海外展開も行っており、今後オムツの需要は減ることはなくても増えることは必至です。
また、日本人は比較的体型がやせ型の方が多いですが、ふくよかな体型、すなわち日本国外の方のほうが泌尿器科疾患にかかる頻度が高い傾向にあります。
住友精化の高吸収性樹脂を必要とする人口は、今後ますます増加すると見込まれます。
まとめ
まとめにはいります。
✅ 指標面での割安さ
✅ 事業内容が長期潮流
以前にもまして、日本企業の株主への還元姿勢が高まっている気運を感じます。
還元意識が高い企業の株主になり、社会全体に貢献しながら配当金等でその恩恵を受けること。
頻繁に売買を繰り返し利益を得る投資手法もありますが、長期潮流にのった企業の株式を購入し長く保有することこそ本来の株式投資と考えています。
今回の記事を通して、企業を分析する際にどのような観点で社会を見つめるかという面でも参考にしていただければ幸いです。
今日も最後までありがとうございました。
【おすすめ書籍】
日本の高配当株投資を始めたい方は、長期株式投資さんの書籍2冊をまず購入し、繰り返し精読しましょう。
私が知る限り、この2冊以上の投資初心者さんの心の寄り添いつつも、分かりやすく解説した書籍はありません。
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