NTTとKDDIの株って人気みたいだね!
人気な銘柄だからなかなか株価が下がらないね・・・
他の人はどんなタイミングでNTTやKDDIを買うのかな?
こんな「高配当株が大好きさん」のお悩みに対する記事です。
✅ 投資:15年目
✅ 投資スタイル:
①コア:インデックス(全世界&全米)
②サテライト:高配当(日本個別&米国ETF)
③おまけ:グロース(日本個別)
✅ 家族:妻 年子2人(一姫二太郎:5歳と4歳)
✅ 趣味:ランニング(フルマラソン27回完走)
✅ マラソン自己ベスト:2時間51分10秒
今回の記事の結論です。
✅ KDDI 株価約4,000円
今回の記事は、投資初心者さんにはやや難しめの内容です。
しかし、
- 過去のデータなどのをふまえて
- 結論で提示した株価に至った過程
をかみ砕いた表現で丁寧に解説していきます。
今回の記事を読めば、個人投資家としてのレベルアップはほぼ確実です。
ぜひ最後までご覧ください。
・買い時に関しては筆者が過去のデータに基づき判断したものです
・未来の株価や配当金は確実なものではありません
・株式投資は元本保証されていません
・最終的な投資判断は自己責任でお願いいたします
NTTとKDDI|高配当株としての買い時はいつ?
通信技術の発達により、私たちの生活は非常に豊かになりましたね。
今まさにこの記事を読んでくださっている方も、インターネットなしの生活は想像できないでしょう。
現代の生活に欠かせない基盤を支えている日本の二大企業。
それが、
- NTT(日本電話通信)
- KDDI
ですね。
今回の記事ではNTTとKDDIを、
- 配当金を長期にわたって享受する
- 基本的には売却は考えない
という視点で解説していきます。
9432 日本電子電話(NTT)
ドコモの親会社と言えばなじみやすいですね。
- NTT東日本
- NTT西日本
- NTTドコモ
- NTT ltd
- NTTデータ
などを傘下にもつ国内最大手の通信事業グループです。
電話やインターネットのみならず、
- 地域通信事業(固定電話、光通信、インターネット)
- 長距離国際通信事業(国際通信、県間通信、ソリューション)
- 移動体通信事業(携帯電話、モバイル通信)
- データ通信事業(システムインテグレーションなど)
- 不動産や金融など
など各種多様な事業を複数展開しています。
NTTの事業内容を全て説明すると、私の寿命では足りません。
よって、今回は割愛させて頂きます。
業績推移
これまでの業績の推移はこちらの通りです。
(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
緩やかながら右肩上がりの成長ですね。
EPSや業績などの上方修正はされておらず、最新の2023年3月期の予想EPS337円となっています。
EPS337円という数字が非常に大切なので、頭の片隅に置いておいてください。
一方、会社が提出している中期計画ではこちらのようになっています。
(引用:NTTグループ中期経営戦略『Your Value Partner 2025』 | 経営方針 | 株主・投資家情報 | NTT)
2023年度のEPS目標値370円としています。
先ほどの337円よりずいぶん高いですよね。
さて、2023年上半期の業績はこちらになります。
(引用:Kabutan Premium)
- 上半期EPS(修正1株益):197円
- 通期進捗率:56%
という数字を考慮すると、NTTが目標としているEPS370円には達成可能な印象です。
配当推移
連続増配銘柄としても有名なNTT。
2011年から12期連続増配しており、毎年2.5円〜15円ずつ増配しています。
また、
- 2011年配当金:30円
- 2017年配当金:60円
- 2023年配当金:120円(予想)
というように、約6年で配当金が2倍に成長しており、増配率は年平均12%となります。
配当利回り・配当性向
- 直近5年平均利回り:3.59%
- 直近5年最大利回り:4.65%
となっています。
2022年12月初旬時点での予想配当利回りは、3.22%となっています。
過去と比較すると、まだ割高と感じるかもしれません。
さて、ここで配当性向を確認しましょう。
過去の配当性向はこちらの通りです。
(引用:IR BANK)
- 直近10年の平均配当性向:約35%
となります。
最新のEPS予想が337円ですので、
- 2023年の予想配当金:337×0.35=118円
とほぼ現在の予想配当金120円と一致します。
しかし、NTTの2023年目標EPSは370円で、前述の通り達成可能な様子です。
ということは、
- 2023年の予想配当金:370×0.35≒130円
となります。
2022年12月初旬時点での2023年度の予想配当金は120円です。
配当金が120円の場合の配当性向は、
- 120÷370×100=32.4%
となります。
32.4%という配当性向が極端に低いわけではありません。
また、過去の配当金などの上方修正履歴はこちらのようになっています。
2019年、2021年、2022年において、増配の上方修正が出ていますね。
よって、
- 過去の平均配当性向(35%)
- 過去の上方修正履歴(5年間で3回)
を考慮すると、2023年度も増配の上方修正が出される可能性が高いと考えます。
2022年12月初旬時点で、NTTの株価は約3,700〜3,800円を推移しています。
仮に配当金が120円から130円へ増配されたとします。
すると、配当利回りは
- 株価3,700円:130÷3700×100=3.50%
- 株価3,800円:130÷3800×100=3.42%
となります。
さらに増配率が12%と仮定すると、
- 2023年の配当金:130円
- 2024年の配当金:146円
- 2025年の配当金:163円
となり、2022年12月時点の株価で配当利回りを計算すると、
- 2023年:130÷3,700×100=3.50%
- 2024年:146÷3,700×100=3.94%
- 2025年:163÷3,700×100=4.41%
となり年々利回りが高くなります。
よって、個人投資家の強みである長期保有により、暴落時に購入した場合と変わらない程の高利回りに自然と到達することになります。
株主優待
(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
NTTの株主優待はdポイントになります。
- 継続保有2年以上:1,500ポイント
- 継続保有5年以上:3,000ポイント
となります。
- dポイントはいらんから日本円ください
というのが私の本音であります。
9433 KDDI
auでおなじみのKDDI。
「au」じゃなくて「KDDI」という人は、ほぼ100%株をやっている人ですw。
KDDIに関しては、2022年7月に起こった大規模な通信障害が記憶に新しいところです。
当時の状況を振り返ると、「ネットがない時代には戻れない」とどれほどの方が痛感したでしょうか。
裏を返せば、
- KDDIは生活インフラで欠かすことのできない企業
ということにもなりますね。
NTTにひけをとらずKDDIも、
- 沖縄セルラー
- auカブドットコム証券
- ビッグローブ
- カカクコム
といった企業を傘下にもっています。
意外と知られていませんが、ローソンと資本業務提携もしています。
業績推移
業績推移はこちらの通りです。
(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
NTTと同様に緩やかながらも右肩上がりの成長ですね。
2023年の予想EPSは313円となっています。
KDDIが提示している中期計画の概要です。
(引用:中期経営戦略 (2023年3月期~2025年3月期) | 経営方針 | KDDI株式会社)
- 配当性向40%超
- 2025年は2019年のEPSの1.5倍を目指す
と明言しています。
EPSに関しては、
- 2019年3月期EPS:281円
- 2025年3月期EPS:281円×1.5=422円
が目標値ということになります。
配当推移
日本を代表する連続増配銘柄であるKDDI。
2002年から連続21期で増配しています。
2023年3月期の配当は135円予想となっており、ここ10年では毎年5〜15円ずつ増配していますね。
- 2002年の配当金:3円
- 2012年の配当金:27円
- 2022年の配当金:120円
ということで、20年間で配当金が40倍になっています。
直近10年間の増配率は年10%前後で推移しています。
配当利回り・配当性向
(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
- 直近5年平均利回り:3.55%
- 直近5年最大利回り:4.52%
となっています。
過去の配当性向はこちらのとおりです。
徐々に配当性向は引き上げられており、KDDIの中期経営戦略では「配当性向は40%超を目標」としています。
2025年の会社予想EPSが422円ということなので、
- 2025年の配当金:422円×0.4≒169円
と予想されます。
2023年年12月初旬での株価は4,000円前後です。
2025年まで保有していれば配当利回りが、
- 169÷4,000×100=4.23%
となります。
NTTと同じく、長期保有するだけで自然と暴落時なみの配当利回りになります。
これぞ連続増配銘柄を長期保有する魅力の一つです。
株主優待
みんな大好きカタログギフトが株主優待です。
5年以上の継続保有で優待内容がアップするのも魅力的ですね。
しかし、
- JT
- オリックス
といった株主優待を廃止する企業が増えてきてはいます。
KDDIも優待廃止する可能性は十分考慮しておくべきですね。
まとめ
まとめにはいります。
✅ KDDI 1株4,000円付近
いくら人気が高い銘柄であっても、人気や業績が永続するわけではありません。
購入ラインは人それぞれではありますが、自らが設定した購入ラインまで我慢できるかどうかも、個人投資家の実力を推し量る一つのものさしになりますね。
しかし、「まだはもう。もうはまだ。」という投資の格言があるように、欲張りすぎると買うタイミングは一向に訪れないでしょう。
リーマンショックやコロナショック等の大きな暴落相場は、そうそう訪れるものではなく、また暴落時に積極的に買い向かうには相応の胆力が必要です。
暴落を待たずとも、業績土台がしっかりとした連続増配銘柄については、購入ラインをある程度緩めてコツコツ買い増しした方が後々よいと思うことが多い印象です。
よって、連続増配銘柄については、現在の利回りが多少低いと感じていても、数年後の配当金を換算した利回りで購入してもよいと考えています。
今回の記事が、明日からの投資戦略に少しでもお役に立てれば幸いです。
今日も最後までありがとうございました。
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