大型の高配当株ってなかなか割安にならないよね・・・
中小型株でなにかよい銘柄でもないかなぁ・・・
こんなお悩みに対する記事です。
✅ 投資スタイル:
【コア】インデックス(全世界&全米ETF)
【サテライト】高配当(日本個別&米国ETF)
【おまけ】グロース(日本個別)
✅ 家族:妻 年子2人(一姫二太郎:6歳と5歳)
✅ 趣味:ランニング(フルマラソン30回完走)
✅ 本業:某零細クリニックの院長
✅ 座右の銘:良心に恥じぬことが確かな報酬
今回の記事の結論です。
✅ 財務:営業&フリーCF黒字継続
✅ 配当:12年連続増配&累進配当宣言
✅ 売買を推奨している意図は全くありません
✅ 最終的な投資判断は自己責任でお願いいたします
CTS|好業績&財務良好&配当政策変更した優良小型株
今回の記事は、過去記事で取り上げたCTSという企業についてまとめた記事です。
個別株の情報を集める方法として、
- 四季報
- SNSやブログ
- 書籍やマネー雑誌
- ネット証券のスクリーニング
などがありますね。
個人的には、
- ネット証券のスクリーニングでふるいにかける
- 四季報やカブタンやIR BANKで業績を確認する
- 企業のホームページや決算短信で株主還元を確認する
という流れが時間効率としても一番ムダが少ないように思います。
さりとて、個別株投資はインデックス投資と比較し大きなリスクが伴います。
繰り返しにはなりますが、最終的な投資判断は自己責任でお願いします。
企業概要
建設ICTの会社で長野県上田市に本社があります。
建設現場や土木系技術者向けを中心に、
- デジタルデータサービス(クラウド、ICTインフラ、IoT)
- 測量計測システムやユニットハウスのレンタル
- 環境安全工事
を行っています。
ホームページのトップです。
- Construction
- Total
- Support
の頭文字をとってCTS。
全国の建設現場の課題を、デジタルデータサービスと測量計測システムを中心に、身近なサポートで解決する。
建設現場の人の立場になってみると、何とも力強い言葉ですね。
さて、国内のインフラ老朽化に伴い建築事業への需要は年々高まっています。
国土交通省から発表されている、「所管のインフラ維持管理・更新費の推計」を示したグラフがこちらです。
(引用:国土交通省HP)
今後も緩やかにインフラ整備や補修の需要が高まることが示唆されますね。
インフラの補修や補強工事が必要になるのは、建設後50年が目安とされます。
建設後50年を超える橋梁やトンネルの割合は、今後20年で急速に増加する見通しです。
一方、建設業では労働者不足という重要な問題があります。
(参照:国土交通省のホームページ)
労働者不足への対策として、クラウドなどのサービスを活用した業務効率の改善が必要不可欠になります。
このような環境下で活躍するのが、まさにCTSが得意とするデジタルサービス。
CTSへの需要は少なくとも落ち込む可能性は低いと考えます。
業績推移
業績の推移です。
(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
絵に描いたような右肩上がりの業績推移ですね。
EPS(1株純利益)およびBPS(1株純資産)も着実に増加しています。
続いて、営業利益率やROE、ROAの推移です。
2024年3月期の予想は、
- 営業利益率:25.45%
- ROE:16.89%
- ROA:12.31%
となっており、文句のつけどころがありません。
利益率などの推移を見ても、同業他社には真似ができない参入障壁の高い技術を持っている企業であることが示唆されます。
財務推移
財務です。
- 営業CF(キャッシュフロー)
- フリーCF
いずれも直近15年でマイナスになっていない、つまり安定的に黒字経営を継続しています。
この辺りからも、お金回りの巧妙さが感じられます。
では、有利子負債や自己資本比率はどうでしょう。
一時は有利子負債比率が高い時期がありました。
しかし、徐々に負債は減少し自己資本比率も高まっています。
財務に死角はほぼない印象です。
配当推移
お待ちかねの配当推移です。
(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
IR BANKで確認すると、連続増配年数は12年でした。
2024年1月31日にうれしいニュースが入ってきました。
2026年までは累進配当へ配当政策を変更するという文言。
このような発表からも、CTSの株主還元に対する意識の高さが示唆されますね。
直近5年間の配当利回りの推移です。
決して高配当ではありませんが、配当利回りという点から見ると割安な印象です。
まとめ
まとめにはいります。
✅ 財務:営業&フリーCF黒字継続
✅ 配当:12年連続増配&累進配当宣言
有名な大型株は、機関投資家や大口個人投資家が売買していることもあり、よほども暴落時でない限り、訂正価格に落ち着いていることが多いです。
一方、中小型株については割安で放置されている銘柄も散見され、私のような個人投資家にもチャンスが転がっていることもありますね。
とは言え、投資の基本は長期分散です。
「銘柄に惚れるな」という投資格言もあるように、良い銘柄と判断しても一点集中しすぎぬことが肝要ですね。
今日も最後までありがとうございました。
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