税金どんどん増えてるけど何とかならないの?
簡単にできる節税方法ってないのかな?
前回のレクチャーでは「固定費の削減」について解説しました。
復習になりますが見直すべき固定費の一覧です。
②:光熱費
③:保険
④:学会費(医師)
今回の資産形成レクチャーの内容は「節税」です。
税金も大きな支出の一つです。
節税によって支出を減らすことで、金融資本を効率よく増やすことができます。
しつこいですが大切なことですので何度でも言います。
金融投資というリスクを伴うことをする前に、無リスクでできる支出を減らすことが優先です。
高収入のあなただけにこっそり教えますね・・・。
新築ワンルームマンションで節税する方法があるんですが・・・。
このような怪しい脱税節税方法ではございませんのでご安心ください。
若手医師のみならず、
①:新社会人の方
②:会社勤めの方
③:ふるさと納税やiDeCoに興味がある方
にとって有益な記事になっておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
結論からいきます。
②:小規模企業共済掛金控除等(iDeCoなど)
③:寄付金控除(ふるさと納税など)
ひとつずつ解説していきます。
節税≒控除
会社勤めや勤務医の方が払う代表的な税金は次の2つです。
①:所得税
②:住民税
住民税が所得の10%一律に対して、所得税は所得が増えるほど税率が高くなります。
詳しくはこちらの記事をご参照ください。
復習になりますが、所得(課税所得)に関する大切な公式です。
所得税も住民税も所得(課税所得)額にそれぞれの税率をかけて算出されます。
②:住民税 ≒ 所得(課税所得) * 0.1(10%で一律)
ですので、
「所得控除を増やす→課税所得が減る→税金が減る(≒節税)」
ということになります。
所得控除の一覧です。
- 雑損控除
- 医療費控除
- 社会保険料控除
- 小規模企業共済等掛金控除
- 生命保険料控除
- 地震保険料控除
- 寄附金控除
- 障害者控除
- 寡婦控除
- ひとり親控除
- 勤労学生控除
- 配偶者控除
- 配偶者特別控除
- 扶養控除
- 基礎控除
いずれも大切な項目にはなりますが、今回のレクチャーでは
①:医療費控除
②:小規模企業共済掛金控除等
③:寄付金控除
にしぼって解説します。
よく勘違いされる点ですが、
「控除額 ≠ 戻ってくるお金(節税額)」
です。
「控除額 * 所得税率 ≒ 戻ってくるお金(節税額)」
です。
医療費控除
1年間で10万円を超えた医療費が控除になる制度です。
普段から健康に気をつかっているから、医療費に年間10万円も使わないけど・・・
このブログを読んでくださるような健康意識が高い方でも、歯科治療を受けたり感冒薬をドラッグストアで購入することはあると思います。
歯科治療やドラッグストアで購入した医薬品も医療費控除の対象*になります。
*内容によっては控除対象外のものもあります。
②:眼科治療(レーシックなど)
③:妊娠出産に関する治療(不妊治療や妊娠中定期健診など)
④:病院への交通費(バス代など)
ここで突然ですが、今回のレクチャー最重要ポイントです。
とにもかくにも金融資本を増やしたい方が覚えるべきフレーズです。
「領収書ください」
お金を払う場面で必ずこのフレーズを言う癖をつけましょう。
小規模企業共済掛金等控除
小規模企業共済掛金等控除で控除できる掛金です。
- 小規模企業共済
- 企業型確定拠出年金(企業型DC)と個人型確定拠出年金(iDeCo)
- 心身障害者扶養共済制度
はい、もうムリです。覚えられません。さようなら〜
この中で覚えておいて頂きたいのは、
「個人型確定拠出年金(iDeCo)」
です。
後のレクチャーで解説しますが、iDeCoは老後資金対策をしつつ節税も可能な制度と理解して頂ければよいと思います。
現時点では、
「iDeCoって老後資金対策だけじゃなくて節税もできるんだ〜」
くらいのご理解で十二分でございます。
寄付金控除
寄付金控除の王様が「ふるさと納税」です。
実際は、寄付という名の税金先払いということになります。
具体例を提示します。
①:A市に3万円分のふるさと納税をする
②:A市から9,000円分(納税額の約3割が目安)の返礼品(米など)がもらえる
③:A市にしたふるさと納税3万円分が翌年の税金から控除される
ただし、実質自己負担額2,000円がかかることは覚えておいてください。
ふるさと納税をするのであれば、現時点では楽天ふるさと納税がおすすめです。
②:ふるさと納税でも楽天ポイントが貯まる(改悪の可能性はあり)
③:お買い物マラソンを利用すれば実質負担額2,000円はすぐに解消
私自身は、お買い物マラソン時に楽天ふるさと納税を行いポイントをゲットするようにしています。
ゲットしたポイントは楽天でんきで使用し、電気代の削減にあてています。
ふるさと納税でどこに寄付していいか分からない・・・
という方は次の記事をご参照ください。
ふるさと納税で失敗しないためののポイントは、控除の上限額を知ることです。
控除の上限額については、次の記事をご参照ください。
その他:生命保険控除や住宅ローン控除など
- 子どもが生まれて生命保険の加入を考えた
- そろそろマイホーム購入を考える年齢になった
このような時に覚えておいて頂きたいのが、
- 生命保険控除
- 住宅ローン控除
です。
ただし、ここで注意して頂きたいことがあります。
節税目的で無駄な生命保険や過度の住宅ローンを組まないことです。
節税はあくまでも支出を減らす一つの手段でしかありません。
節税のために支出全体が多くなってしまっては、節税の意味がありません。
まとめ:節税自体が目的にならないように
まとめにはいります。
②:小規模企業共済掛金控除等(iDeCoなど)
③:寄付金控除(ふるさと納税など)
節税によって支出を減らし金融資本を増やすことは、資産形成において非常に大切なことです。
しかし、
- 節税のために多額の住宅ローンを組んでマイホームを購入する
- 節税のために不動産投資をする
- 節税のために生命保険に入る
という節税方法は本末転倒です。
住宅ローン控除や生命保険控除はあくまでもおまけと考えておいた方が無難です。
消費税の増税をふくめ、税制はいつ変わってもおかしくありません。
このブログを読んで頂いている貴重な読者の方々にとって有益な税制改革があれば、その都度記事にしていきたいと思っていますので、引き続きよろしくお願いいたします。
次回の資産形成レクチャーは「富の倉庫!証券口座の開設」を予定しています。
今日も最後までありがとうございました。
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