高配当銘柄として商社株が人気らしいね!
バフェットさんも購入したって聞いたことあるね!
配当金も安定しているし商社株欲しくなってきた・・・
商社株ってどのタイミングで買えばいいのかな?
こんなお悩みに対する記事です。
✅ 投資スタイル:雑食
①メイン:米国&全世界インデックス投資
②サテライト:日本高配当株投資
③おまけ:グロース株投資
✅ 運用額:〇,000万円
✅ 家族:4人(妻と年子2人)
✅ 仕事:フリーランス医師
✅ 趣味:ランニング(マラソン26回完走)
✅ マラソン自己ベスト:2時間51分10秒
今回の記事の結論です。
✅ 三井物産 利回り4.5%(株価2,700円)
✅ 三菱商事 利回り5.0%(株価3,000円)
高配当株|商社株の買い時
そもそも商社ってどんな会社なの?メーカーと何が違うの?
自分が理解していない投資商品に投資をしてはいけない
ということで、商社について簡単に説明します。
商社のことなんて説明聞かなくても知ってるよ!
という方は、次の「そもそも商社とは?」はスキップしてください。
そもそも商社とは?
まずメーカーと商社の違いです。
✅ メーカー:原材料を加工して製造し販売する
✅ 商社:原材料や企業が作った製品を調達して販売する
国内メーカーの代表が、
- トヨタ(自動車)
- ファーストリテイリング(ユニクロ)
- 花王(化粧品)
ですよね。
一方、商社と聞いてもピンとこない方も多いでしょう。
- 製品を仕入れて別の企業へ売る
と聞くと「卸(おろし)」を想像しますよね。
しかし、「卸」と「商社」は似て異なるものです。
商社は、
- 物流機能を有さない
- 原料の納入がメイン
- 金融業や事業投資もする
といった点が卸と異なります。
トヨタの自動車を例に挙げます。
- 車の原材料(鉄など)を作る企業
- 原材料を「商社」がトヨタに納入
- トヨタが車を作る
- 「卸」がトヨタからディーラー(小売り)に車を納入
- ディーラーで一般市民がトヨタの車を買う
ということで、「商社」より「卸」の方が一般市民に身近な存在です。
日本には「五大商社」と呼ばれる商社が存在します。
- 伊藤忠商事
- 住友商事
- 丸紅
- 三井物産
- 三菱商事
どこかで耳にしたことがある名前が並びますね。
時価総額順(2022年9月時点)では、
- 三菱商事(約6兆5,000億円)
- 伊藤忠商事(約5兆8,000億円)
- 三井物産(約5兆円)
- 住友商事(約2兆4,000億円)
- 丸紅(約2兆4,000億円)
となっています。
今回は時価総額上位の
- 伊藤忠商事
- 三井物産
- 三菱商事
について、長期保有かつ高配当株投資としての買い時を解説します。
・あくまでも長期投資が前提の内容です
・短期目線ではなくテクニカル的な内容はありません
・最終的な株の売買は自己責任および自己判断でお願いします
8001 伊藤忠商事
- 資源分野(石油、石炭など)
- 非資源分野(生活消費関連など)
にどれだけ強みがあるかで、商社の特徴が分かれます。
資源分野は、石油価格等に大きな影響を受けます。
よって業績にムラが出やすいです。
一方、非資源分野は業績が比較的安定しやすいですね。
商社の中でも非資源分野が特に強いのが伊藤忠商事。
ここ10年の成長は五大商社の中でNo.1です。
身近なところでは傘下にファミリーマートがあるところですね。
業績推移
(引用:Kabutan Premium)
多少の波はありますが長期的には右肩上がりの成長。
2022年は過去最高益をたたき出しています。
財務
(引用:Kabutan Premium)
- 自己資本比率:30%前後
自己資本比率は徐々に上昇傾向、かつ有利子負債倍率も低下しています。
財務に関しては問題はない印象です。
チャート
(引用:Kabutan Premium)
停滞している時期はありますが、長期で見れば右肩上がりですね。
- PER(2022年9月):7.7
- PER(直近10年間平均):7.2
ということで、割安という状況ではありません。
配当推移
(引用:IR BANK)
2013年に1度減配していますが概ね増配傾向ですね。
配当性向も20-30%台で増配余地は十分にありそうです。
配当利回り
(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
- 配当利回り(2022年9月):3.5%
- 配当利回り(直近5年平均):3.5%
直近のコロナショックでは、4.3%まで配当利回りが上昇しています。
2023年予想配当金は1株130円。
個人的には配当利回り3%後半から4%で購入を検討しています。
株価としては3,300円が相場です。
8053 三井物産
日本で最も歴史が古い商社である三井物産。
特に資源分野では商社の中で最強です。
中でも鉄鉱石と原油の生産権益量は他の追随を許しません。
業績推移
(引用:Kabutan Premium)
資源関連に比重が大きいためか、右肩上がり成長というより、波がありますね。
伊藤忠商事と同じく2022年に過去最高益を出しています。
財務
(引用:Kabutan Premium)
- 自己資本比率:35%前後
以前より自己資本比率は改善してきています。
有利子負債倍率も低下傾向であり、今のところ財務は問題ない印象です。
チャート
(引用:Kabutan Premium)
ここ直近10年では、コロナショック後から非常に好調な様子です。
- PER(2022年9月):6.2
- PER(直近10年平均):8.9
割高ではありませんが、決して割安とも言えない水準ですね。
配当推移
(引用:IR BANK)
2013年と2017年で減配していますが、概ね増配傾向です。
配当性向は30-40%前後で推移しており問題ありませんね。
配当利回り
(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
- 配当利回り(2022年9月):3.8%
- 配当利回り(直近5年平均):4.0%
直近のコロナショックでは配当利回りが5.6%まで上がりました。
2023年の予想配当金は1株120円。
個人的には配当利回り4.5%以上は欲しいところです。
株価では2,700円あたりですね。
8058 三菱商事
総合商社の中で総合力はNo.1が三菱商事。
坂本龍馬の盟友である岩崎弥太郎が創始者ですね。
なんだかんだ言って強いのが三菱といった感じです。
業績推移
(引用:Kabutan Premium)
伊藤忠商事と比べると波があります。
三井物産と同様、
- 資源分野からの利益割合が増える→業績にムラが出やすい
という傾向が出てきます。
財務
(引用:Kabutan Premium)
- 自己資本比率:30%前後
他の商社と比較しても遜色ありません。
チャート
(引用:Kabutan Premium)
三井物産と同じようなチャート形状です。
- PER(2022年9月):7.50
- PER(直近10年平均):9.81
決して割高ではありませんが、まだまだ本気買いにはほど遠い状態です。
安値で仕入れたい銘柄ですね。
配当推移
(引用:IR BANK)
直近10年間で2回減配しています。
しかし、他の商社同様に長期では増配傾向です。
配当性向は、2021年を除いて20-30%で推移しています。
安定した配当が期待できそうですね。
配当利回り
(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
- 配当利回り(2022年9月):3.4%
- 配当利回り(直近5年平均):4.3%
コロナショック時には最高で配当利回り6.4%まで上がりました。
流石にここまで高い利回りを期待するのは難しい印象です。
2023年の配当金予想は150円。
個人的には配当利回りが4%後半から5%頃での購入を検討しています。
株価では約3,000円ですね。
バフェットが商社株を買った状況
2020年8月末のことです。
世界一の投資家ウォーレン・バフェットが率いるバークシャー・ハサウェイが、
- 日本五大商社株
- 1年間かけて
- 購入していた
というニュースが流れました。
つまり、
- 2019年8月頃からバフェットは商社株を購入していた
ということになります。
2019年8月時点での株価などを表にまとめます。
【バフェットが商社株購入時のデータ】
(引用データ:マネックス証券銘柄スカウター 作成:まおよしパパ)
私が商社株購入を検討する参考の一つにしている基準ですね。
まとめ:日本商社の底力侮り難し
まとめにはいります。
✅ 三井物産 配当利回り4.5%(株価2,700円)
✅ 三菱商事 配当利回り5.0%(株価3,000円)
個別銘柄の買い時は人それぞれです。
なぜなら価値観が全く同じ人はこの世に存在しませんからね。
今回解説した商社株の買い時。
私個人の価値観を可能な限り排除して解説しました。
とはいっても、100%個人的な価値観を排除することは不可能です。
しかし、
- 感情任せではなく
- 過去のデータなどを参考にし
- バフェットが購入したタイミング(これ重要)
等ふまえた上での解説した内容です。
明日からの投資戦略に参考になれば幸いです。
今日も最後までありがとうございました。
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