✅ 投資スタイル:
【コア】インデックス(全世界&全米ETF)
【サテライト】高配当(日本個別&米国ETF)
【おまけ】グロース(日本個別)
✅ 家族:妻 年子2人(一姫二太郎:7歳と5歳)
✅ 趣味:ランニング(フルマラソン33回完走)
✅ 本業:某零細クリニックの院長
✅ 座右の銘:良心に恥じぬことが確かな報酬
今回の記事の結論です。
✅ 財務:自己資本比率 70%
✅ 株価指標:PER 15.7 PBR 2.66
✅ 配当:配当性向>55% 28年減配なし
✅ 売買を推奨している意図は全くありません
✅ 最終的な投資判断は自己責任でお願いいたします
日産化学|28年間累進配当&財務健全な優良企業
「日本の化学企業と言えば?」
という質問に、「信越化学工業」という名前が頭に浮かんだそこのあなた。
安心してください。
あなたは一般人ではなく、株中毒の仲間と認定します。
前置きはこれくらいにして、今回は「日産化学」という企業を徹底解説します。
高配当株を愛してやまない皆様にとって、投資戦略の一助になれば幸いです。
企業概要
日本の化学業界を牽引する大手企業で、時価総額は約6,000億円。
ちなみに化学銘柄の時価総額ランキングでは21位となっています。
トップはぶっちぎりで信越化学工業。
さすが世界の信越様。
日産化学の事業内容は次の通りです。
- ファインケミカル
- 液晶部材・部品
- 半導体部材・部品
- LED部材・部品
- 農薬
- 医療・医薬品
- 医薬中間体
- 表面処理薬品
非常に幅広い事業を展開しています。
主力製品は、
- 高品位尿素水:アドブルー
- 液晶ディスプレイ用配向材:サンエバー(世界2大メーカー)
- 半導体材料:反射防止コーティング材(アジア1位)
- 農薬・除草剤・殺虫剤:アルテア、グレーシア
- 医療品:高脂血症治療薬(リバロ)
などです。
身の回りにあるものを改めて眺めてみると、日常生活に欠かせないものに日産化学が多岐にわたって関わっているいますね。
日産化学のHPのトップです。
「つくろうよ。」
シンプル・イズ・ザ・ベスト。
と言わんばかりのトップページ。
私自身、銘柄選定をする際に必ずHPのトップを確認します。
いわば企業の顔ともなるHPのトップ画面。
どんな企業気風かも、そことなく推し量ることができると愚考しております。
業績推移
業績推移です。
(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
EPS、BPS揃ってきれいな右肩上がりです。
営業利益率、ROE、ROAの推移です。
(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
2025年3月期の予想は、
- 営業利益率:21.57%
- ROE:16.40%
- ROA:11.87%
といずれも非常に高い水準です。
日本を代表する化学銘柄「信越化学工業」と比較しても、甲乙付けがたい高収益企業です。
ここ数年若干ではありますが、利益率やROE等が下がり傾向ではある点がやや気になる点ではあります。
財務状況
キャッシュフローの推移です。
(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
直近17年で、営業CFもフリーCFも共に赤字転落なし。
まさに脅威の金回り。
続いて財務状況の推移です。
(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
有利子負債比率は決して低いとはいませんが、自己資本比率は約70%程度で推移しています。
脅威のCFを見た後ですと、「なんで借金してるのかなぁ」と思ったりしますが・・・。
配当推移
配当金の推移です。
(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
約10年で配当金は5倍になっています。
連続増配ではありませんが、28年間という長期にわたり減配していません。
(引用:Kabutan Premium)
こちらも脅威という表現以外思い浮かびません。
配当性向と株主還元の推移です。
(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
配当性向および総還元性向も高い水準で推移していますが、キャッシュリッチであり当面減配する可能性は低いでしょう。
日産化学のHPに提示されている内容を見ても、株主還元への意識が高い企業であることが示唆されます。
直近5年間の株価指標および配当利回りの推移です。
(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
PERもPBRも直近5年間でも底値近辺で、配当利回りはコロナショック時の3.1%を超えて推移しています。
まとめ
まとめにはいります。
✅ 財務:自己資本比率 70%
✅ 株価指標:PER 15.7 PBR 2.66
✅ 配当:配当性向>55% 28年減配なし
銘柄選別においてキーポイントになるのが、
- 長期潮流にのっているか
- 高い参入障壁をもっているか
- 企業価値が川上に位置しているか
という点です。
日産化学は様々な分野をカバーしている点で、ニッチトップではありませんが、業績にムラが生じにくい企業と考えます。
2024年3月期の決算発表を受けて株価は下落基調ですが、長期投資という観点では固持的にはチャンスと捉えています。
私自身、配当利回り3%を超えた辺りから1株ずつ購入を開始し継続しています。
自分が想像している以上に株価が下落することは、株式投資をしていれば日常茶飯事です。
焦らずコツコツと購入を継続する予定です。
半導体やAI関連など人気銘柄を追っかけるだけでは、株式投資は上手くいきません。
誰も注目していない時こそチャンスと考えています。
人の行く裏に道あり花の山
今日も最後までありがとうございました。
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