ご訪問ありがとうございます。
「手術を受けることになったけど成功するかどうか心配・・・」
こんなお悩みにお答えします。
僕自身の簡単な経歴です。
結論から述べます。
手術を成功させるための秘訣は次の通りです。
①タバコをやめる
②お酒をやめる
③体調および体重管理をする
1つずつ解説していきます。
<目次>
⓪そもそも手術の成功とは
手術成功のために色々な要因があります。
その中でも大切な要因の1つに合併症がないことがあげられます。
どれだけ手術時間が短くても、
どれだけ手術中の出血が少なくても、
合併症が起こってしまうと残念な結果につながります。
きびしい言い方ではありますが、
手術の結果は全て術者の責任と考えています。
患者さんに責任はありません。
とはいっても、
どれだけ名人が手術をしても合併症を0%にすることは不可能です。
手術の合併症を0%にする方法はたった一つです。
それは手術をしないことです。
そうはいっても、
病気によっては手術が最善な治療法ということもありますので、
合併症が嫌だからむげに手術を避けることも得策ではありません。
手術を受ける患者さんはみんな不安です。
患者さんの家族も不安です。
こんなことを言ってはなんですが、手術をする医師も不安です。
だから毎日手術の練習をしますし術前準備を怠りません。
手術に対する不安を少しでも緩和するためにも、
手術成功のために患者さん自身にもできることをお伝えします。
それでは本題に入ります。
①タバコをやめる
手術を受ける受けないにかかわらずタバコはやめましょう。
百害あって一利なしです。
タバコを吸っている人は手術後の合併症が圧倒的に多くなります。
代表的な合併症として、
等々がありますが、あげればきりがありません。
「何十年も吸っているから今頃やめても意味ないでしょ?」
なんてことを言われることもありますが、
そんなことはありません。
一日でもよいから早くタバコはやめましょう。
②お酒をやめる
タバコほどではありませんが、
飲酒も手術の合併症を増やすという報告があります。
手術前の過度な飲酒は、
- 傷の治りが遅くなる
- 手術後のせんもう(簡単にいうと訳が分からなくなる状態)
- 肺炎や尿路感染が多くなる
等の危険性が高まるとも言われています。
お酒を飲んだ日の翌朝、
お酒を飲まなかった日の翌朝、
どっちがすっきりしていますか?
あなたが手術をする側だったとしたら、
お酒でべろべろな患者さんを手術したいですか?
手術前のお酒もやめておきましょう。
③体調および体重管理をする
手術が決まってから手術日までの間、
数日から数週間の期間があると思います。
色々な不安や心配はあると思いますが、
規則正しい生活を心がけてください。
- バランスのとれた食生活
- 適度な運動
- 十分な睡眠
個人的には、
休めるのであれば仕事も休んだ方がいいと思っています。
どんな仕事でもストレスがかかりますからね。
最後に付け加えとして、
少しぽっちゃり気味の方は少しでも減量を試みてください。
手術する場所(頭やお腹など)にもよりますが、
太っている方よりやせている方のほうが手術は正直やりやすいです。
かといって、栄養失調になるほどの減量はオススメしません。
できる範囲でほどほどにお願いします。
まとめ:手術はみんなで成功させよう
手術を受ける患者さんとそのご家族
手術の指揮をとる執刀医
手術が円滑に進むように助手をする医師
手術前後および手術中のケアをしてくださる看護師さん
その他手術を受ける患者さんに関わるすべての方々
みんなの協力があって手術は初めて成功します。
「先生に任せた!」
で全然OKですが、
「タバコとお酒はやめてくださいね」
とだけ付け加えさせてくださいね。
これから手術を受けられる方々のご無事を祈っております。
今日も最後までありがとうございました。