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2022年秋|株式市場に対する雑感
己の意見や考えを自由にアウトプットできるのもブログの魅力の一つ。
ということで、今回はお悩み解決といういつもの流れではなく、最近の株式市場ついて個人的な雑感を述べます。
軽い気持ちで読み流して頂ければ幸いです。
経済指標に対する市場の反応と今後の見通し
- コロナウイルス感染に始まった金融緩和
- ロシア・ウクライナ問題によるサプライチェーン混乱
- 記録的なインフレ進行に対する記録的な利上げ
これらが相まって2022年の株式市場、特に米国株は軟調な相場が続いていますね。
- CPI(消費者物価指数)
- PPI(生産者物価指数)
- PCEデフレーター
- 求人・失業者数
- ISM製造業指数
- 住宅価格・住宅金利
- ミシガン大学消費者信頼感指数
などの経済指標の発表がある度に、株価が上にも下にも大きく動きます。
それだけ、市場参加者がFRBの金利政策に注目しているということですね。
FRB議長パウエル氏の会見が始まると同時に株価が乱高下する様をみて、いつから株式市場は賭博場になったのかとも感じさせられます。
経済指標の発表による市場の反応がやや過剰な印象を個人的にもっています。
為替値動きもそうですが、投機的な動きが過分になっている様相です。
株価は企業本来の価値のみならず、金利などのマクロ経済の要因などを投影したものですので、多少の変動はあるにしても、少し値動きが激しすぎる印象です。
投資初心者の方には、2022年の株式市場は刺激が強すぎますかね。
さて、株価は3ヵ月から12ヵ月後の未来を織り込むとも言われています。
直近のCPIが市場予想を下回り、利上げの落ち着きを期待して、金利の影響が大きいハイテクグロース株は大きな上昇を見せました。
一方、S&P500の2023年利益見通し、いわゆる予想EPSが下がるという見方をしている機関投資家も増えてきています。
実際、メタやアマゾン等の大型テック企業が相次いで従業員削減の方針を発表していますね。
今の市場にとって、悪いニュースはよいニュースになっています。
景気悪化を示唆する指標が今後も増えてくるようであれば、利上げ終了が早まり株価は上昇トレンドとなるとも想定されます。
また、先日の中間選挙の結果、上院が民主党、下院が共和党というねじれ議会となりました。
ねじれ議会となり、株価はどうなるか気になる方も多いと思われますが、過度に警戒も楽観もする必要はありません。
(引用:米国がねじれ議会となった場合の心構え | 三井住友DSアセットマネジメント)
ねじれ議会という状況は決してめずらしい状況ではありません。
ねじれ議会のありなしでダウ平均の過去の騰落率を比較しても、大きな差はない印象です。
資源高と円安に恩恵を受けている企業の今後
日本企業の決算発表も一段落しました。
各企業の決算内容を見ると、やはり資源価格の高騰や急激に進んだ為替変動(円安)が各企業の収益に大きな影響を与えています。
原材料費の高騰で苦戦しているのが、花王などの化学系企業であったりいわゆる物作り企業です。
一方、原材料費の高騰による恩恵を受けているのがINPEXや商社などの資源関連企業です。
円安に関しては、輸出企業が恩恵を、輸入企業が不利益を被っている形になっています。
ただし、資源価格や為替もいつまでも一方向に進むわけではありません。
いずれ必ず逆方向に流れが変わるときが訪れますので、その際の収益構造がどのように変化するかに着目しておく必要があります。
資源価格や為替の変動により、株価が上下したとしても、根本的な企業価値までが大きくゆらぐものではありません。
株価はあくまでも企業の価値の影に過ぎません。
PER、PBR、配当利回り、営業利益率、ROE等の株価指標も企業の価値を計るものさしの一つでしかありません。
企業が社会全体に対してもつ付加価値であったり、長期潮流であったり、そのような長期的な視点をもった投資が、本当の株式投資と考えています。
まとめ
2022年11月時点での株式市場について雑感を述べてみました。
未来は誰にも分からないのが、唯一の真理ですね。
ただし、未来は予測できなくとも、未来に対する備えは可能です。
どのように備えるべきかを知るために、今や過去を振り返ることは大切になってきます。
今後も折りをみて、市場に対する雑感を述べたいと思います。
補足として、ブログ発信をしている1人として、SNS等とのつきあい方について、ざっくりと述べて終わりにします。
YouTubeやツイッター等をはじめ、近年特に投資に関する情報発信が鰻上りで増加しています。
玉石混合の情報を取捨選択するにも非常に労力がかかりますし、何よりも貴重な時間が刻一刻と奪われます。
株式投資において、最も大切なことの一つは自分自身で考えるというプロセスです。
情報が多ければ多いほど思考停止に陥り、どこの馬の骨か分からない他人が推奨する銘柄を何となく購入してしまう、というような愚行につながります。
株価が下がれば不安になって売りたくなり、株価が上がれば焦って買いたくなる。
これが当然の心理です。
SNSはこの心理を非常にきれいに映し出す魔法の鏡のような存在です。
株式市場が軟調になれば、株に関するつぶやきは減りますし、株式市場が好調になれば、株に関するつぶやきが増えます。
市場の心理を上手く捉えて利用できる人、逆に市場心理に飲み込まれてしまう人の両者が必ずいるわけです。
だからこそ、同じ状況であっても株を売る人と買う人が同時に存在し、株価が決まります。
SNS等の発信ついては、俯瞰的な視点が欠かせません。
仮に俯瞰的にみることが苦手である自覚があるのであれば、SNSの情報と下手につきあわない方が賢明です。
自分は自分、他人は他人です。
今日も最後までありがとうございました。
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