最近まで好調だった日本株がどんどん下がっていくね・・・
いつまでどれくらいまで下がるのか怖くて投資できないね・・・
こんな投資初心者さんのお悩みに対する記事です。
✅ 投資スタイル:雑食
メイン:米国&全世界インデックス
サテライト:高配当(日本個別&米国ETF)
おまけ:グロース(日本個別)
✅ 家族:妻と子供2人(一姫二太郎)
✅ 趣味:ランニング(マラソン33回完走)
✅ マラソン自己ベスト:2時間51分10秒
今回の記事の結論です。
✅ 暴落時の下落率:最大下落率−64%
✅ 過去の暴落時の下限:PBR≒0.8
順番に解説していきます。
日本株が暴落したときに知っておくべき3つのこと
平穏な日常に突然降りかかる出来事は、皆が忘れたころにやってきます。
- 病気や事故
- 地震などの天災
- 転勤や職場の異動
歴史は繰り返しませんが韻を踏みますね。
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ ービスマルク
という言葉があるように、過去の教訓を未来に活かすことは非常に大切です。
しかし、過去の歴史を知っても未来の暴落は避けられません。
一方、未来の暴落時にどのように考えどのように行動すべきかはシミュレーションが可能です。
今回の記事を通して読者の方々が、
- 過去の暴落の知識を体得し
- 長く投資を続ける胆力が高まり
- よりよい株式投資ライフを過ごす
そんな願いを込めて解説していきます。
過去の暴落の期間と下落率
2007年に起こった100年に1度とも言われるリーマンショック。
リーマンショック以外にも、ここ20年ほどで暴落はたびたび訪れました。
直近ではコロナショックが最も記憶に新しいところですね。
2000年以降に起こった代表的な暴落は次の通りです。
- ITバブル崩壊
- リーマンショック(サブプライムローン)
- 東日本大震災
- チャイナショック
- コロナショック
2000年以降の日経平均の週足チャートです。
(引用:Kabutan Premium)
赤枠で囲った部分が暴落時期になります。
暴落期間の長さや下落率はまちまちですが、3〜5年毎に定期的に大きな株価下落が起こっています。
下の表は暴落時の具体的なデータになります。
(引用:オートモードで月に18.5万円が入ってくる高配当株投資 筆者作)
私自身はITバブル崩壊は経験していませんが、
- 3年間かかって
- 上げ下げを繰り返しながら
- じわじわ株価が下がり続ける
という状況はかなりメンタル的にもつらい状況です。
日経平均の直近高値は、2024年7月につけた42,426円。
ITバブル崩壊時のデータをあてはめてみると、
- 下落期間:2027年7月まで(3年間)
- 最安値:15,273円(下落率-64%)
ということになります。
ここで記事を読むことを止めたくなるようなデータですね。
過去暴落時の下限はPBR≒0.8
日経平均15,000円まで下がるの???よっしゃもう損切り決定!!!
落ち着きましょう。
ここから非常に重要な株価指標であるPBRのデータを発表します。
次のグラフは日経平均株価のPBR推移を示したものです。
(引用:https://www.okasan-online.co.jp/tradeinfo/theme/2020/0313/)
- リーマンショック
- コロナショック
いずれの暴落時においても、日経平均はPBR0.8を割っていません。
PBRについて詳しく知りたい方は、こちらのサイトがおすすめです。
2024年7月時点での日経平均の1株純資産(BPS)は約26,500円。
- BPS×PBR=株価
という公式にあてはめますと、
- 26,500×0.8=21,200円
となります。
以上から、
- 日経平均は約21,000円まで下がる可能性あり
と計算上はじき出されます。
まとめ
まとめにはいります。
✅ 暴落時の下落率:最大下落率−64%
✅ 過去の暴落時の下限:PBR≒0.8
株価が下がり始めると、
- 含み益が減って
- そのうち含み損になって
- だんだん耐えきれなくなって
- ついには株を投げ売ってしまう
という行動をとるのが人の性。
ところが、
- 株を売った時が底値で
- 売った翌日から株価が上がり出す
という事態を最も避けるべきです。
長く投資を続けていくにあたり、暴落時にどの程度まで下がり、そして下落が続く期間をある程度想定しておくことが肝要です。
厳しい表現になりますが、常に学び続け投資に対する知識を体得せぬことには長期投資は非常に難しいと考えます。
誰にも奪われることのない知識という最強の盾を手にすることで、嵐が吹き荒れ銃弾が飛び交うような大暴落時にも、狼狽売りすることなくコツコツと投資を継続できる胆力が向上します。
偉そうなことを散々申し上げましたが、暴落時に心穏やかに投資を継続できる人は非常に稀でしょう。
そんなときに、読者の皆様と励まし合って、みなで相場を生き残りたいですね。
伸び続ける枝もなければ落ち続けるナイフもありません。
暴落というのはつらい時期ではありますが、ともに乗り越えていきましょう。
今日も最後までありがとうございました。
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