✅ 投資スタイル:
【コア】インデックス(全世界&全米ETF)
【サテライト】高配当(日本個別&米国ETF)
【おまけ】グロース(日本個別)
✅ 家族:妻 年子2人(一姫二太郎:7歳と5歳)
✅ 趣味:ランニング(フルマラソン33回完走)
✅ 本業:某零細クリニックの院長
✅ 座右の銘:良心に恥じぬことが確かな報酬
今回の記事の結論です。
✅ 財務:自己資本比率 約90%
✅ 株価指標:PER 28.6倍 PBR 4.51倍 配当利回り1.6%
✅ 配当:ほぼ累進配当(24年間で減配1回)
✅ 売買を推奨している意図は全くありません
✅ 最終的な投資判断は自己責任でお願いいたします
オービック|天下無双の優良連続増配株
「日本の超絶優良成長企業と言えば?」
という質問に、「キーエンス」と即答したあなた。
安心してください。
あなたは世間一般からかけ離れた世捨て人の仲間と認定します。
恒例の前置き(?)はこれくらいにして、今回はキーエンスと双璧をなす日本を代表する優良企業「オービック」を徹底解説します。
- 連続増配
- 優良企業
- 配当株投資
という言葉が三度の飯より大好きな皆様にとって、明日からの投資戦略にお役立ちできれば幸いです。
企業概要
オービック(Obic Co., Ltd.)は、日本に本拠を置くITサービス企業です。
特に企業向けのERP(Enterprise Resource Planning)ソリューションで知られており、
ERPシステムの開発、販売、保守を中心としたビジネスを展開しています。
オービックは、ERP市場におけるリーダーとしての地位を確立し、多くの企業にそのソリューションを提供しています。
主要な製品である「OBIC7」は、多くの企業に導入されており、会計、人事、給与、販
売管理などの機能を統合した包括的なシステムです。
ERPシステムは、企業の業務効率を向上させるために不可欠なツールであり、オービックはその信頼性と機能性から多くの顧客を獲得しています。
オービックのビジネスモデルは、ソフトウェアのライセンス販売だけでなく、保守契約
やカスタマイズサービスからの収益も重要な柱となっています。
特に保守契約は、安定した収益源となり、長期的な顧客関係を築くための重要な要素です。
また、オービックは国内市場だけでなく、海外市場、特にアジアにも展開を広げ、新規
顧客の獲得に成功しています。これにより、グローバルな視点からもオービックの成長
が期待できます。
業績推移
業績推移です。
(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
美しいほどきれいな右肩上がりの売上と営業利益。
EPS、BPSも概ね上昇基調です。
続いて、企業の稼ぐ力を示す指標である、営業利益率、ROE、ROAの推移です。
(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
ROEとROAは横ばいではありますが、営業利益率は順調に伸びていますね。
2025年3月期の予想は、
- 営業利益率:63.52%
- ROE:15.80%
- ROA:13.63%
といずれも、目を疑う程に高い水準です。
財務状況
財務状況です。
(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
直近17年で、営業CFは常に黒字でフリーCFは2回のみマイナス。
同業他社と比較しても、まさに天下無双の金回り技を繰り広げています。
続いて、財務状況の推移です。
(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
自己資本比率は脅威の約90%程度で推移しています。
さらに、有利子負債ゼロの無借金経営。
「鬼に金棒」と言わんばかりの財務状況です。
配当推移
さてさて、注目の配当金の推移です。
(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
直近では9期で連続増配していますが、過去に数回減配はありますので累進配当ではありません。
(引用:Kabutan Premium)
とは言え、減配したのは25年間の間で2004年の1度だけ。
ほぼ累進配当と言っても過言ではないでしょう。
配当性向と株主還元の推移です。
(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
配当性向は30〜45%で推移し、総還元性向も比較的高い水準で推移しています。
企業自身の成長も担保しつつ、株主還元への意識も低くないという印象です。
直近5年間の株価指標および配当利回りの推移です。
【PER】27.9〜57.3倍(直近5年) 直近5年平均41.1倍
(引用:IR BANK)
【PBR】4.41〜8.11倍(直近5年) 直近5年平均6.11倍
(引用:IR BANK)
【配当利回り】
(引用:マネックス銘柄スカウター)
いわゆる高PERかつ高PBR銘柄ですが、過去と比較しても低い水準になっています。
また、配当利回りも決して高配当ではありませんが、直近5年で最も高い状態です。
オービックの決算発表にはクセがあります。
(引用:Kabutan Premium)
直近5年で毎年1月に増配の発表をしています。
今期も事業内容やマクロ経済で大きなイベントがなければ、増配が期待できそうです。
さらに、株式分割を匂わす発表もされています。
(引用:会社発表資料)
株式分割で企業の価値が変化するわけではありませんが、新NISAの追い風もあり今後の個人投資家人口の増加が期待できる状況では、株価上昇は多少期待はもてると考えます。
まとめ
まとめにはいります。
✅ 財務:自己資本比率 約90%
✅ 株価指標:PER 28.6倍 PBR 4.51倍 配当利回り1.6%
✅ 配当:ほぼ累進配当(24年間で減配1回)
個別銘柄を購入する際に、定量的な面と定性的な面に分けて考えるようにしています。
定量的とはいわゆる数字で表されるものですね。
具体的には、
- 営業利益率
- ROE・ROA
- 配当性向
- 自己資本比率
などになります。
一方、定性的とは数字で表せないものです。
- 参入障壁
- 競争優位性
などですね。
具体例としてオービックの競争優位性をあげると、高い製品品質と顧客満足度です。
「OBIC7」は、使いやすさとカスタマイズの柔軟性で高い評価を受けており、多くの企
業が長年にわたり利用しています。
また、オービックは顧客サポートにも力を入れており、迅速かつ的確な対応で顧客の信
頼を得ています。
最近は株価が下落基調で、その背景に何があるか考察しつつも、私自身は少しずつ買い増ししている状況です。
時価総額2兆円越えのオービックのような大型株に関しては、機関投資家などいわゆるプロの投資家が多く扱う銘柄になりますので、中小型株と比較して株価と企業価値とのズレが生じにくい傾向にはあります。
投資の格言の一つに、
銘柄に惚れるな
というものもあります。
一方、なぜ下落しているのか考えて購入を迷っているうちに、スルスルと株価が上がって購入タイミングを失うことも多々あります。
底値で買おうと欲張らず、自分自身が納得した株価でコツコツ拾うようにすると、大きな勝ちは中々ありませんが、大きな負けも少なくなりますね。
今日も最後までありがとうございました。
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長期株式投資さんの3作目の書籍。1作目と2作目もすばらしい書籍でしたが、3作目も要所を押さえて良書ですね。特にこれから株式投資を始める投資初心者さんは、1株ずつ株式投資を購入する行動と共に本書籍を読み進めると、投資家としてのレベルアップが確実に図れるでしょう。
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