市民ランナーって、フルマラソン当日はどんな風に過ごすの?
黒部名水マラソンに興味があるけど、実際どんな感じなの?
こんなお悩みに対する記事です。
✅ ランニング歴:15年
✅ フルマラソン:26回完走
✅ 自己ベスト:2時間51分10秒(2018京都マラソン)
✅ 家族:妻と年子(5歳と3歳)の4人暮らし
今回の記事で分かることは次の通りです。
✅ サブスリーランナーがレース中に考えていること
✅ 黒部名水マラソンのリアルな感想
さっそく結論からいきます。
✅ 大会全体の評価:100点満点
✅ 市民ランナーの宿命:帰宅してからが本当のマラソン
今回を含めて計6回黒部名水マラソンを完走した私が、今回のレースをふり返りながら黒部名水マラソンのおすすめポイントなどを解説します。
マラソンに興味がある人でも興味がない人でも、市民ランナーの1日を疑似体験できる内容になっております。
ぜひ最後までご覧ください。
第39回カーター記念黒部名水マラソン|レポート
2022年5月22日(日)
3年ぶりとなる黒部名水マラソン開催!
私の結果はこちら↓。
気温は20〜25℃で日ざしは強め。
「よい子は屋外での長時間運動は避けてください」
という1日でしたね。
朝食や会場までの移動
05:00 起床
05:30 朝飯
06:00 自宅出発
07:30 会場着
フルマラソン当日の朝、スタートの4時間前に起床するようにしています。
朝食はスタート3時間前までには済ませます。
お腹がぱんぱんの状態では走れませんからね。
マラソン当日の朝食メニューは炭水化物がルーティンです。
過去の大会では、
- バナナ
- 串団子
- 大福
- カステラ
等を摂取していました。
今回は新たな取り組みとして、
- 串団子3本(1本約130kcal コンビニで売っているやつ)
- モルテンドリンクミックス320(500mlのうち250ml)
というセットにしてみました。
モルテンドリンクについてはこちら↓。
世界最強のマラソンランナーであるエリウド・キプチョゲ選手が使用しているということで、話題のモルテンドリンク。
一袋1,080円とお値段は高めです。
公式サイトにはマラソン前日からモルテンドリンクを飲む方法が紹介されています。
しかし、株で損して金欠気味なので初めての試みだったので今回はマラソン当日のみ飲む方針としました。
実際は、
- マラソン当日の朝食時にモルテンドリンク500mlのうち250ml飲む
- マラソンスタート30分前までに残りの250mlをちびちび飲む
という感じでやってみました。
モルテンドリンクの味や飲み心地をざっくり例えますと、「透明なおしるこ」といった感じです。
串団子とモルテンドリンクの相性は悪くありませんでしたが、普通の白米との相性は微妙な印象です。
モルテンドリンクの使用感としては、
- 途中でエネルギー切れは起きなかった
- お腹の調子は崩れなかった
というところで、「まずますかな」といったところ。
お値段以上の価値があるかは微妙な印象ですが、一度はお試しする価値はあると思います。
私は石川県在住なので、自宅から黒部市まで自家用車移動です。
大きな駐車場に車を止めて、そこからシャトルバスで会場入りします。
会場にはスタート1時間半前には到着するように気をつけています。
今回はコロナ対策として、会場への入場前に抗原チェック等の取り組みがされていました。
近年マラソン大会の参加費が上昇していますが、コロナ対策費用などを考えるとやむを得ませんね。
会場に到着してから、
- 着替え
- トイレ
- 荷物預け
など細々としたことをしているとあっという間に時間が過ぎます。
都市型マラソンではスタート30〜40分前にはスタート地点で待機しますが、今回はスタート15分前にスタート地点へ移動しました。
スタート直前
スタート30分前に前述のモルテンドリンクを飲み干します。
さらにカツサプというサプリも飲みます。
カツサプについてはこちら↓。
これまでに色々なサプリを試しました。
その中でも効果があると感じているのが、
- カツサプ
- グリコオキシドライブ
の2つです。
カツサプを摂取するようにしてから、後半のスタミナ切れは確実に減りました。
スタート〜10km
- 前半は我慢
- 前半は我慢
- 前半は我慢
と呪文を唱えながらスタート!
後続のランナーにどんどん抜かされますが、淡々とキロ4:30-4:40のペースで走ります。
「マラソンは10kmまではウォーミングアップ」
という小出監督の言葉を胸に刻みつつ。
9km地点でQちゃん(高橋尚子さん)が沿道脇に登場!
エアーハイタッチをして元気をもらいます。
11km〜20km
本格的な上り基調が始まる区間になります。
- ペースを上げない
- ペースを上げない
- ペースを上げない
と呪文をつぶやきながら走ります。
気温も徐々に上がり、ペースが落ちだしたランナーも出てきます。
立山連峰の雄大な景色を眺めながら、「自分は自分」と言い聞かせ心を落ち着かせます。
20km地点でモルテンジェルを摂取。
こちらも今回初めての試みです。
一袋約1,000円という高級ジェルです。
普段は穴があくまで服を着たおす私ですが、お金を使うときは使いますよ。
モルテンジェルの印象としては、可もなく不可もなくという感じです。
マラソン中に摂取するジェルに関しては、プラセボ効果も高いと考えています。
21km〜30km
ようやく下り基調に変わりますが、ここに来て向かい風。
前半我慢して体力を温存できたので、ペースをキロ4:20前後へ徐々に上げていきます。
ただし、30km以降が本当のフルマラソンの始まりです。
- ペースを上げすぎるな
- ペースを上げすぎるな
- ペースを上げすぎるな
と意識しながら走り続けます。
ペースが落ちたランナーを拾いながら、着実にゴールへ向かいます。
30kmでモルテンジェルカフェインを摂取。
20km地点で摂取したモルテンジェルにカフェインが混ざったジェルです。
「コーヒー味がするのかな?」
と味を確認する余裕は流石にありませんでした。
エネルギーとカフェインチャージして、地獄の30km以降に備えます。
31km〜40km
普通なら苦しくなるところですが、モルテンジェルのおかげか、前半で体力を温存できたためか、ペースが極端に落ちませんでした。
キロ4:20〜4:30のペースを保ちます。
35km地点で、本日2回目のQちゃん(高橋尚子さん)とエアーハイタッチ!
来年は普通にハイタッチしたいですね。
38km地点あたりのエイドで念願の名水ソフトクリームをゲット!
「うんめぇ〜〜!」
と叫びながら(←迷惑)ゴールを目指します。
41km〜ゴール
いよいよ脚がつり出しました。
- つらないで
- つらないで
- つらないで
と神様にお願いしながら慎重に脚を運びます。
完全に痙攣することなく無事にゴール!
- 完走メダル
- タオル
- 水
- などなど
が入った袋をもらい、タイムを計測するチップを回収。
黒部名水をガブガブ飲んで、荷物を預けた会場へもどります。
ゴール後
フルマラソンに出場したランナーには、豚汁とます寿司の無料で提供されます。
ありがたく頂戴します。
- 餃子
- 串焼き
- ジェラート
など、よだれが止まらなくなるような出店も会場に並んでいます。
とにもかくにも運動後はクーリングが大切。
ということで、かき氷を購入し身体の中からキンキンに冷やします。
一通り着替えや荷造りをして、シャトルバスに乗りこみ駐車場へ移動。
約1時間かけて自宅へ戻ります。
帰宅後
子供たちがお昼寝から目覚めた時間帯に自宅へ到着。
42.195kmを走った直後ですが、パパランナーはこれからが本番です。
さっそく年子の二人と公園へ遊びにいきます。
その後は、
- 夕食準備と夕食
- 保育園準備
- お風呂
- ねかしつけ
- 仕事の準備
といった普段と変わらない日曜日の夜を過ごすことになります。
まとめ
(ちょっと怖い完走メダル)
まとめにはいります。
✅ 大会全体の評価:100点満点
✅ 市民ランナーの宿命:帰宅してからが本当のマラソン
今回、無事に完走できた最大の理由は「前半の我慢」につきます。
- 抜かれることに対する我慢
- ペースを上げない我慢
後半の折り返し以降、別のランナーに抜かれることはありませんでした。
後半にどんどん抜かされると、メンタル的にもつらくなりますからね。
私自身も前半の飛ばしすぎで幾度も痛い目にあってきました。
黒部名水マラソンに限らず、フルマラソンでは前半の飛ばしすぎには本当に注意が必要です。
大切なことなので繰り返します。
やっぱり黒部名水マラソンは最高!
- 沿道の温かい応援
- 美しく透き通った黒部名水
- 雄大な立山連峰の景色
- 地味にきついコース
- 丁寧親切なボランティアスタッフ
- などなど
北陸新幹線のおかげで、特に関東方面から黒部市へのアクセスは大幅に改善しています。
都会にお住まいのランナーのみなさま。
死ぬ前にぜひ黒部名水マラソンを走ってみてください。
最後にパパ&ママさんランナーへ。
フルマラソンを完走してヘロヘロになっても、日曜日の午後を普段通り過ごす体力を残しておきましょう。
マラソン大会に参加させてくれた家族への感謝をお忘れなきように。
今日も最後までありがとうございました。
【おすすめ書籍】
金さんのランニングに関する書籍はどれもおすすめですが、メンタルに関してはこちらの書籍がおすすめです。マラソンはやっぱりメンタルが大切ですね。
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