高配当株をふるいにかけた後は何をするの?
高配当株の過去の成績はどうしたら分かるの?
「一生もっていたい日本高配当株のみつけ方」
の2回目になります。
復習です。
✅:高配当株投資の第一歩を踏み出す
✅:配当金もらって不労所得を得る経験をする
2️⃣:過去の業績を確認する(今回)
3️⃣:現在の業績を確認する
4️⃣:未来の業績を予測する
まず結論からいきます。
✅:成長しているか?→一株あたり利益(EPS)
✅:利益は安定しているか?→売上高営業利益率
✅:借金はたくさんないか?→自己資本比率
✅:お金回りが安定しているか?→営業CFと現金等
✅:お小遣いは安定して出してくれるか?→一株配当
✅:無理してお小遣い出していないか?→配当性向
順番に解説していきます。
ステップ②:過去の業績を確認する
ステップ①でふるいにかけた銘柄の、
過去の業績を確認します。
人間に例えると
通信簿や業績表を確認する作業
になりますね。
一方で、
投資は未来を予測して行う行為です。
具体的には、
「〇〇企業は今後成長しそうだなぁ」
「△△企業は今後も安定して配当金くれそうだなぁ」
と予測をしたうえで、
銘柄を購入することになります。
しかし、未来を完全に予測することは不可能です。
明日株が上がるか下がるか、
明日ビットコインが上がるか下がるか、
明日死ぬかどうか、
誰にも分かりません。
しかし、こういう言葉もあります。
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ
(オットー・ビスマルク)
これまでの業績を振り返ることで、
投資先としてふさわしい銘柄かどうか、
一つの判断材料にしましょう。
順番に解説していきます。
IR BANKを使って通信簿チェック
企業の業績を確認する方法として、
IR BANKというものがあります。
ネットで無料に使えるサイトです。
リンクはこちら↓。
IR BANKの使い方です。
まずホームページの上(赤丸部分)に、
調べたい企業名またはコード(4桁)を入力します。
今回は4746(東計電算)を調べてみましょう。
4746と入力すると次のような画面になります。
赤丸で囲った決算をクリックします。
すると、企業の業績などの一覧ページにたどり着きます。
このページが企業の通信簿になります。
ひとつずつ確認していきましょう。
売上高
企業の稼ぐ力を代表する数値です。
ポイントは右肩上がりに増えているかどうかになります。
東計電算の売上高推移です。
きれいな右肩上がりですね。
一株あたり利益(EPS)
企業全体としての成長度を見る指標になります。
こちらも右肩上がりになっていればベストです。
東計電算のEPS推移です。
すばらしい右肩上がりです。
売上高営業利益率
ステップ①でふるいにかけた項目ですね。
10%以上キープできていれば理想的です。
過去にあまりにも低い営業利益率(5%以下)がないか確認しましょう。
東計電算の売上高営業利益率の推移です。
安定感ばつぐんですね。
自己資本比率
こちらもステップ①でふるいにかけた項目です。
自己資本比率が50%以上で安定しているか確認しましょう。
自己資本比率は高ければ高いに越したことはありません。
80%以上ある企業は非常に安心感がありますね。
東計電算の自己資本比率の推移です。
あわてて買ってはいけません。
落ち着きましょう。
まだまだ通信簿は続きがあります。
営業活動によるキャッシュフロー(CF)
営業活動でお金が入ってきているか確認しましょう。
こちらも右肩上がりで増えていればOKです。
東計電算の営業活動CFの推移です。
概ね安定している様子です。
現金等
現金が増えているかどうか確認しましょう。
いくらあっても困らないのが時間と現金ですよね。
東計電算の現金等の推移です。
多少の波はありますが、しっかりしていますね。
一株配当
高配当株投資をするなら必ず抑えるべき項目です。
一株あたりの配当金の推移を確認しましょう。
- 増配(配当金を増やす)しているか?
- リーマンショックなどの時にも減配(配当金を減らす)していないか?
といったあたりをチェックしましょう。
とはいっても、あまりにも欲張りすぎてはいけません。
私としては、減配が連続していなければよしとしています。
東計電算の一株配当の推移です。
抱きつきたくなりますね。
配当性向
スクリーニングと重複項目ではありますが、
配当性向の推移も確認しましょう。
これまでの項目と異なり、
配当性向の右肩上がりはよろしくありません。
配当性向が右肩上がりということは、
企業が配当金を出すのに無理している徴候です。
東計電算の配当性向推移です。
丁度良い塩梅で推移していますね。
まとめ
まとめにはいります。
✅:成長しているか?→一株あたり利益(EPS)
✅:利益は安定しているか?→売上高営業利益率
✅:借金はたくさんないか?→自己資本比率
✅:お金回りが安定しているか?→営業CFと現金等
✅:お小遣いは安定して出してくれるか?→一株配当
✅:無理してお小遣い出していないか?→配当性向
ステップ①でふるいにかけた銘柄を、
今回紹介した方法で過去業績を確認してみましょう。
手間と言えば手間ですが、
お宝探しゲームのような感覚でやってみると、
案外楽しめますよ。
次回は、
ステップ③:現在の業績確認
の予定です。
今日も最後までありがとうございました。
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