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6340 澁谷工業|高配当株の候補銘柄になるか? 配当・業績・リスクを徹底分析

 

 

 

🖌この記事を書いている人
 ✅ 投資歴:18年
 ✅ 投資スタイル:
   【コア】インデックス(全世界&全米ETF)
   【サテライト】高配当(日本個別&米国ETF)
   【おまけ】グロース(日本個別)
 ✅ 家族:妻 年子2人
 ✅ 趣味:ランニング(フルマラソン34回完走)
 ✅ 座右の銘:良心に恥じぬことが確かな報酬

 

 

今回の記事の結論です。

 

 

💡6340 澁谷工業|高配当株の候補銘柄になるか?
 ✅ 業績:営業利益率 9.92% ROE 8.62%  ROA 5.83% 
 ✅ 財務:自己資本比率  67.7% 営業CF18年でマイナス0回
 ✅ 株価指標:PER 10.2倍 PBR 0.88倍 配当利回り2.77%  
 ✅ 配当:配当性向30%以上 累進配当30年間

 

 

 

🙇‍♂️筆者からのお願い
 ✅ 今回は個別銘柄を紹介する記事になります
 ✅ 売買を推奨している意図は全くありません
 ✅ 最終的な投資判断は自己責任でお願いいたします

 

 

 

6340 澁谷工業|高配当株の候補銘柄になるか? 配当・業績・リスクを徹底分析

 

 

高配当株投資では「配当利回り」だけでなく、

 

  • 配当の持続性
  • 業績安定性
  • 増配余地

 

が極めて重要です。

 

本稿では、東証プライム上場の機械メーカー「澁谷工業(証券コード 6340)」 の、配当・業績・リスク等を高配当株投資という目線で深掘りします。

 

これから高配当株を始める方、機械・設備機器業界株を比較検討している読者にとって、本記事が有益な判断材料になれば幸いです。

 

再三ではありますが、個別銘柄を推奨する意図はありません。

 

最終的な投資判断は自己責任でお願いします。

 

 

企業概要

 

金沢市に本社をおく澁谷工業。

 

創業は1931年で2031年に創業100周年を迎える老舗企業。

 

主に次のような事業を展開しています。

 

  • 飲料・食品用充填機器・包装設備:無菌充填機や充填プラント全体など食品・飲料メーカー向けの設備
  • メカトロシステム・制御装置:自動制御装置、搬送装置、ロボット連携装置等

  • 農業用設備・関連機器:温室、灌漑設備、農業機械など

 

またニッチトップな側面もあります。

 

  • ボトリングシステム:国内トップ
  • エレクトロン・ビーム滅菌システム:世界で初めて開発
  • 無菌充填システム:トップシェア

 

飲料・食品業界への設備導入は、衛生基準強化・自動化ニーズ・新興国飲料インフラ整

備などを背景に中長期では追い風となる可能性があります。

 

ただし、機械装置産業全体の景況感や設備投資意欲に左右される点は注意が必要です。

 

 

企業の顔であるホームページのトップはこちら。

 

 

 

一切の無駄がなく、孤高の存在という雰囲気を醸し出すトップ画面。

 

 

そして、何気にグローバル展開している澁谷工業。

 

(引用:澁谷工業 中期経営計画2027)

 

 

寒いところが苦手なのか、北側には進出しないようです。

 

 

業績推移

 

売上高と営業利益の推移です。

 

(引用:マネックス証券銘柄スカウター)

 

 

売上も営業利益も概ね右肩上がり。

 

EPSはやや波がありますが、BPSはしっかり積み重ねています。

 

 

営業利益率、ROE、ROAの推移です。

(引用:マネックス証券銘柄スカウター)

 

 

営業利益率、ROE、ROA、いずれも緩やかな成長。

 

2026年6月期の予想は次の通り。

 

  • 営業利益率:9.92%
  • ROE:8.62%
  • ROA:5.83%

 

機械セクターにしては上々の利益率です。

 

 

財務状況

 

キャッシュフロー(CF)の推移です。

 

(引用:マネックス証券銘柄スカウター)

 

 

2007年から2025年までの18年間で、

 

  • フリーCFのマイナス:5回
  • 営業CFのマイナス:0回

 

という結果。

 

景気敏感銘柄ながら、18年連続黒字経営はあっぱれの一言。

 

 

有利子負債や自己資本比率等です。

(引用:マネックス証券銘柄スカウター)

 

 

自己資本比率は直近で67.7%と問題なし。

 

有利子負債比率も低下傾向であり財務健全。

 

 

配当推移

 

配当金の推移です。

 

(引用:マネックス証券銘柄スカウター)

 

 

連続増配ではありませんが、減配しらずの累進配当。

 

減配しない意気込みは中期経営計画からも読み取れます。

 

(引用:澁谷工業 中期経営計画2027)

 

 

  • 配当性向30%以上目標
  • 安定的かつ継続的な株主還元

 

高配当株投資家なら嗚咽しそうな文言。

 

 

そして、こっそりと括弧書きで、

 

当社は1996/6期以降減配を行っておりません

 

と。

 

 

30年間累進配当ってどんだけ〜〜〜〜〜!

 

 

すみません。

 

つい取り乱してしまいました。

 

 

配当性向の推移はこちら。

 

(引用:IR BANK)

 

2012年の配当性向がおかしいことになっていますが、以降は10-20%台で推移。

 

まだまだ増配余地はありそうです。

 

また、DOE採用も公言していません。

 

PBR1倍割れを是正すべく、株主還元強化を導入してもよい頃合いかと考えます。

 

 

株価指標と配当利回り

 

直近5年間の株価指標(PERとPBR)です。

 

(引用:マネックス証券銘柄スカウター)

 

  • PER:10.2倍
  • PBR:0.88倍

 

バリュー感が漂うPERとPBR。

 

過去と比較しても決して割高ではないですね。

 

 

直近5年の予想配当利回りの推移です。

 

(引用:マネックス銘柄スカウター)

 

  • 5年平均利回り:2.41%
  • 5年最高利回り:3.24%
  • 5年最低利回り:1.54%

 

 

個人的には利回り2.8〜3%付近ならコツコツ拾ってよいと判断しています。

 

 

 

まとめ

 

 

まとめにはいります。

 

 

💡6340 澁谷工業|高配当株の候補銘柄?
 ✅ 業績:営業利益率 9.92% ROE 8.62%  ROA 5.83% 
 ✅ 財務:自己資本比率  67.7% 営業CF18年でマイナス0回
 ✅ 株価指標:PER 10.2倍 PBR 0.88倍 配当利回り2.77%  
 ✅ 配当:配当性向30%以上 累進配当30年間

 

 

澁谷工業は現時点での配当利回りでは「高配当」ではありません。

 

しかし、将来的にどの程度高配当になるかを見込むことも銘柄選定で非常に大切なポイントになります。

 

 

個人的に澁谷工業の経営理念が素晴らしいと感じた日訓がこちら。

(引用:澁谷工業 IR)

 

 

このような意識がある企業だからこそ、安定的に成長できるのでしょう。

 

 

恒例の結びとして、私が心に刻んでいる投資格言を添えます。

 

 

株式市場は、短期的には『人気投票の場』に過ぎないが、長期的に見れば『価値の計測器』として機能する


ベンジャミン・グレアム

 

 

今日も最後までありがとうございました。

 

 

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ジェレミー・シーゲル先生の書籍は古典ではありますが、何度も読み返す価値がある名著です。基本的に人間の悩みや行動は昔から変わらないものですから、古典を読むことは非常に意義があります。

 

 

 

 

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