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医師&パパランナー実録|金沢マラソン2023レポート

 

金沢マラソンって人気らしいけどどんな感じの大会?

マラソン大会の当日ってどう過ごせばいいのかなぁ?

 

 

こんなランナーさんのお悩みに対する記事です。

 

 

🖌この記事を書いている人
✅ ランニング歴:16年
✅ マラソン歴:14年
✅ 家族:妻と年子2人(一姫二太郎:6歳と5歳)
✅ フルマラソン:30回完走
✅ フルマラソンサブスリー:17回
✅ マラソン自己ベスト:2時間51分10秒(2018京都マラソン)

 

 

 

 

医師&パパランナー実録|金沢マラソン2023レポート

 

まずは記録を公開。

 

 

2時間59分20秒。

 

ギリギリではありますが、最低限の目標サブスリー(フルマラソン3時間切り)を達成。

 

正直、うれしいというよりほっとした心持ちです。

 

  • 2023年3月開業(医師共働き)
  • 平日のランニングは昼休憩時間のみ
  • 年子(6歳と5歳)の子育て真っ最中

 

という環境の中で、己が持つ力は全て出し切りました。

 

 

今回は、医師であり年子の父である私が、金沢マラソン2023を独断と偏見で振り返る記事です。

 

  • 金沢マラソンのコースや攻略に興味がある
  • フルマラソンに向けた調整方法が気になる
  • 記録が頭打ちになって打開策を探している

 

このような方にとって、この記事が自己ベスト更新につながれば幸いです。

 

 

大会1週間前〜大会前日

 

レース1-2週間前の練習内容は、

 

  • 走行距離:普段の60-70%程度に減らす
  • 練習強度:普段と変更なし
  • 練習頻度:普段と変更なし

 

としています。

 

疲労を抜きつつも身体の切れを失わない。

 

という点を特に意識しています。

 

私自身の1週間のランニングメニューは、

 

  • 平日(木・日以外):仕事の昼休憩中にジョグ(10km程 キロ5-6分ペース)
  • 休日(木・日):ポイント練習(20km距離走 or 1km×5インターバル or 閾値走)

 

というものです。

 

 

 

食事は特に意識していません。

 

カーボローディングやウォータローディング等は行わず、普段通りです。

 

普段通りの食事ってなんやってツッコミが来そうなのでお答えします。

 

  • 朝:プロテイン+青汁+豆乳
  • 昼:なし or プロテインバー or オートミール
  • 夜:ご飯とヨシケイのおかず(日によってまちまち)

 

という感じです。

 

 

普段は週2-3回お酒をたしなんでいますが、大会3日前の木曜日から飲みません。

 

 

本音を言えば、いつ何時でもフルマラソンを完走できる生活習慣が理想です。

 

しかし、誰もがそこまでストイックになれるわけでもなく、仕事や家庭の環境で生活が不規則にならざるを得ない方も多いでしょう。

 

マラソン直前だからといって、睡眠や食事などを完璧に仕上げる必要はありません。

 

準備として70-80点とれていればよし、とするくらいの気持ちがよいですね。

 

 

大会当日

 

一般的なフルマラソンのスタート時間は、午前8時30分〜9時です。

 

金沢マラソン2023はウェーブスタートを導入しており、スタート時間が8時30分と8時45分に分けられています。

 

スタート4時間前には起床したいので、逆算して前日は早めの就寝を心がけています。

 

理想的には睡眠時間を7-8時間は確保したいところです。

 

最低でも6時間ほどベッドで横になることができれば良いでしょう。

 

 

起床〜会場移動

 

スタート4時間前に起床。

 

排泄とシャワーを済ませます。

 

金沢マラソンは8時30分スタートなので、4時30分に起床しました。

 

シャワーを浴びた後に、朝食をとります。

 

最低でもスタート3時間前には朝食を食べ終えておきたいところです。

 

私のマラソン当日の定番朝食は、

 

  • やまざきの串団子(三色団子)5-6本

 

です。

 

しかし、今回は団子3本とモルテンドリンク320にしました。

 

今年出走した和倉マラソンと黒部マラソンで、この朝食でエネルギー切れが起こらなかったので、採用しました。

 

モルテンドリンクは500mlのうち250mlだけ飲み、残りは会場についてから整列までにチビチビとるようにしています。

 

会場到着〜スタート

 

スタートの2時間前には会場に到着するように事前に計画をたてておきます。

 

今回は金沢駅6時発のシャトルバスに乗車し会場入りしました。

 

金沢駅から会場まで約15分。

 

早めにスタート会場入りするメリットは、

 

  • トイレが空いている
  • 好きな場所に陣取りできる
  • 気持ちがなんとなく落ち着く

 

という点ですね。

 

冬場のレースでは、待機時間中の冷えをしのぐため防寒具は必須です。

 

おすすめの防寒具は、

 

  • 捨ててもよいくらいボロボロになったユニクロフリース

 

です。

 

大会によっては、スタート直前に係の方がゴミなどを回収してくれますので、その際に防寒具も捨てればよいでしょう。

 

ウォーミングアップは好みによりますが、基本的に私は行っていません。

 

ウォーミングアップの代わりに、ホットジェルをふとももやふくらはぎに塗布し、筋肉が冷えないようにしています。

 

おすすめのホットジェルはこちら↓。

 

 

 

スタートの30-40分前に自分のブロックへ整列します。

 

スタートまでの待機中も身体が冷え込まないように、軽くストレッチをしたりして過ごします。

 

また、カツサプも摂取しスタミナ切れ予防を行います。

 

カツサプはこちら↓。

 

 

個人的にはカツサプを利用してから、マラソン後半のエネルギー切れ頻度が激減しているので、必ずスタート30分程まえにカツサプをとるようにしています。

 

 

スタート〜10km

 

ペース:キロ4分20秒

 

サブスリーのペースランナーについていく毎度お馴染みの作戦

 

集団で誰かに引っ張ってもらいながら走るのは独りで走るより圧倒的に楽です。

 

ペースランナーについていく本当の目的は、今日の調子を見極めです。

 

感覚的なものですが、目標タイムも10kmまでにおおよそ決めます。

 

金沢マラソンのコースは前半11kmまでは上り基調になりますので、ペースを上げすぎないように気をつけます。

 

 

11km〜20km

 

ペース:キロ4分12秒

 

下り基調になりますが、ここでもペースを上げすぎないように我慢します。

 

マラソンははじめから終わりまで我慢の連続です。

 

  • ペースを上げすぎないように我慢
  • ペースが下がらないように我慢

 

普通の人には理解不要なスポーツですね。

 

基本的に給水は給水ポイント毎にこまめにとります。

 

喉が渇いてから水分補給をしていては手遅れです。

 

15km地点でジェルをとります。

 

今回はアミノサウルスエリートのジェル(カフェインなし)を使用しました。

 

味も飲みやすさもOKです。

 

さらに痙攣予防に2RUNも投入。

 

ジェルにも色々ありますが、結局は自分が好きなモノをとればよいです。

 

マラソン前の長距離走などで、ジェルを色々試してみてお好みを見つけておくこともポイントです。

 

 

21km〜30km

 

ペース:キロ4分10秒

 

いよいよレースも後半戦。

 

しかし、本当のフルマラソンは30km以降から始まります。

 

ここでもペースを上げすぎないように、3時間のペースランナーについていきます。

 

25kmでアミノサウルスのジェルエリート(カフェインあり)を摂取。

 

また、痙攣予防に2RUNも投入。

 

カフェイン効果はさておき、再度レースへの集中力を高めます。

 

金沢マラソン2023のコースが昨年から変更になった区間が、25kmから28kmです。

 

ぶっちゃけますと、昨年のコースより厳しいコースになった印象です。

 

その理由は、

 

  • 遮るモノがなく風が強い
  • 風景が殺風景でメンタルきつい
  • 微妙なアップダウンで脚が削られる

 

という点です。

 

個人的には2022年のコースに戻して欲しいなぁと感じた次第です。

 

 

31km〜40km

 

ペース:キロ4分12秒

 

 

31km地点で家族からの応援が待っています。

 

一番苦しいところで、本当に毎回助けられています。

 

家族への感謝の気持ちを気力に変換し、ゴールへ進みます。

 

しかし、35kmあたりで両脚がつりはじめます。

 

ここで、アミノサウルスエリート(カフェイン入り)と2RUNを摂取。

 

しかし、両脚のみならず腹筋の痙攣も始まりいよいよ地獄時間がスタート。

 

悪魔が耳元でささやきます。

 

  • 歩けばいいじゃん
  • また来年がんばればいいじゃん
  • ほら周りのランナーも歩いているよ
  • だれもお前がサブスリーしても喜ばないよ

 

ここが運命の分かれ道です。

 

 

あきらめたらそこでマラソンは終了。

 

 

沿道からも声を掛けられ、ペーサーの方にも鼓舞され気持ちを奮い立たせます。

 

 

人間、死のうと思ってもそう簡単に死ねません。

 

脚がもげそうになっても、実際に脚は簡単にもげません。

 

 

顔面をクシャクシャにしながら、脚を痙攣させながら、一歩一歩ゴールへ進みます。

 

 

41km〜ゴール

 

区間ペース:キロ4分12秒

 

残り2kmになると、脚で前に進むというより心で前に進むという状態です。

 

両脚と腹筋は一歩一歩踏み出す度に痙攣し、激痛が全身に広がります。

 

ここまで来たら意地でもサブスリーすると覚悟を決めます。

 

陸上競技場内に入り残り200m程。

 

電光掲示版を見ると、「2:58:30」の表示。

 

回りの目は気にせず、無我夢中でゴールに向かいます。

 

そして、ガッツポーズでフィニッシュゲートを通過。

 

 

タイムは、2時間59分20秒(グロス)。

 

 

ふり返り、全ての方々に感謝を込めて一礼。

 

 

こうして、私の金沢マラソン2023は幕を閉じました。

 

 

ゴール後

 

ふらふらになりながら、完走メダルや手荷物を受け取り更衣室へ。

 

  • バナナ(2本!)
  • おにぎり
  • アクエリアス
  • ゴーゴーカレー
  • 味噌鍋の元
  • ポテトチップス(金沢えび味)

 

などの戦利品をもらいます。

 

無事にゴールしたことを家族へ報告。

 

更衣室で両脚の痙攣にもだえ苦しみながら、着替えを済ませます。

 

ゴール会場から金沢駅行きのシャトルバスに乗車。

 

約10分で金沢駅に到着後、自宅まで約20分かけて徒歩。

 

ゴールを目指しているランナーを応援しながら家路につきます。

 

 

帰宅後

 

13時頃に帰宅すると子どもたちがお出迎え。

 

子どもたちがお昼寝している間に、洗濯や食器洗いの家事を済ませます。

 

昼寝が終わると、

 

  • 買い物
  • 娘の習い事
  • 夕食
  • お風呂
  • 寝かしつけ
  • 家事の残り

 

等をしているとあっという間に22時。

 

仕事の準備やブログを少しだけいじって就寝。

 

 

こうして、金沢マラソン2023の1日が終わりました。

 

 

最後に

 

市民ランナーはランニングで生計を立てているわけではありません。

 

日常生活の一部にランニングやマラソンが存在するだけで、ランニングやマラソンが生活の中心に位置しているわけではありません。

 

それでも、

 

  • 知恵を振り絞って
  • 限られた時間の中で
  • 少しでも記録更新を目指し
  • 日々の鍛錬を積み重ねていく

 

これこそ市民ランナーの醍醐味の一つです。

 

とはいっても、ランニングもマラソンも求めるモノは人それぞれであり、何が正解ということはありません。

 

 

記録を追い求めることだけが、マラソンの楽しさではありません。

 

 

私も記録指向のマラソンからは引退する日をいつか迎えます。

 

 

何はともあれ、

 

  • 大会運営に携わる全てのスタッフ
  • 沿道やネットで応援してくれた方
  • 出走を許可し応援してくれる家族

 

この場をお借りして陳謝いたします。

 

 

今日も最後までありがとうございました。

 

 

【おすすめ書籍】

有名なランニング指導者である金哲彦先生のマラソン書籍はどれも参考になるものばかりですが、個人的なおすすめは次の2冊ですね。シーズンインの前に「マラソン練習法がわかる本」を、マラソン1週間前から「マラソンレース必勝法」を読み直しています。