
✅ 投資スタイル:
【コア】インデックス(全世界&全米ETF)
【サテライト】高配当(日本個別&米国ETF)
【おまけ】グロース(日本個別)
✅ 家族:妻 年子2人(一姫二太郎:8歳と6歳)
✅ 趣味:ランニング(フルマラソン34回完走)
✅ 座右の銘:良心に恥じぬことが確かな報酬
今回の記事の結論です。
✅ 財務:自己資本比率 約60% 営業CF18年でマイナス0回
✅ 株価指標:PER 19.7倍 PBR 1.08倍 配当利回り5.65%
✅ 配当:累進配当15年 2025年で創業80周年
✅ 売買を推奨している意図は全くありません
✅ 最終的な投資判断は自己責任でお願いいたします
【2025年最新版】IDEC(6652)は累進配当かつ高配当株の優良銘柄か?
いっときほどのブーム感は感じませんが、相変わらず根強い人気の高配当株投資。
今回ご紹介するのは、操作用スイッチでは国内トップの「IDEC(6652)」です。
この記事では、高配当株投資という視点で、IDECの魅力とリスク、そして投資判断について解説します。
再三ですが、個別銘柄の購入を推奨している意図ははありません。
最終的な投資判断は自己責任でお願いします。
企業概要
IDECは1945年創業の制御機器部品メーカーであり旧名は和泉電気。
制御技術を基盤に操作スイッチ・制御用リレー・表示機器などオートメーションシステム製品、制御用周辺機器、センシング機器、防爆・防災関連機器の製造・販売。
操作用スイッチの国内トップメーカー。
安全・安心・ウェルビーイング追究の実現を企業理念とし、人と機械の最適環境を目指した製品開発と供給。
セグメントは次の通り。
- HMI( 制御用操作スイッチ、ジョイスティック、表示灯)
- インダストリアルコンポーネンツ(スイッチング電源、端子台、制御用リレー)
- オートメーション&センシング(プログラマブルコントローラ、センサ、自動認識機器)
- 安全・防爆(安全関連機器、防爆関連機器)
2017年産業用スイッチメーカーのフランスAPEM社を買収(約295億円)。
2021年アルプスアルパイン<6652>と合弁会社(DEC ALPS Technologies)設立。
堅苦しい内容はこれくらいにしておきましょう。
皆さまが目にする機会が多いものとしては、こんな商品でしょう。

海外売上高の構成比率はこちら。

(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
EMEAとは、Europe、the Meddile East、Africaの頭文字をとったものです。
日本の比率が一番高いですが、まさに世界全体のグローバル企業です。
企業の顔であるホームページのトップはこちら。

時代のニーズに対応した、最適なソリューションで課題に応えます。
個人的にはもう少しインパクトのあるコメントが欲しかった。
業績推移
売上高と営業利益の推移です。

(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
売上も営業利益も2023年までは順調な右肩上がりでしたが、ここ2年ほどは苦戦を強いられています。
主に中国市場の低迷が足を引っ張っているようです。
業績に伴いEPSは山あり谷ありの状況ですが、BPSは着実に積み上がっています。
営業利益率、ROE、ROAの推移です。

(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
営業利益率、ROE、ROA、いずれも概ね右肩上がりで、事業の堅調さが伺えます。
2026年3月期の予想は次の通り。
- 営業利益率:6.91%
- ROE:5.48%
- ROA:3.28%
数年前と比較して、営業利益率、ROE、ROAも下落基調です。
ニッチトップ企業ですので、これからの巻き返しも十分期待ができます。
財務状況
キャッシュフロー(CF)の推移です。

(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
2007年から2025年までの18年間で、
- フリーCFのマイナス:5回
- 営業CFのマイナス:0回
という結果。
フリーCFマイナスはさておき、この業種で18年も連続黒字経営は流石。
有利子負債や自己資本比率等です。

(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
自己資本比率は60%前後で推移しています。
有利子負債比率がやや高めであるところが、若干の懸念点ではあります。
配当推移
配当金の推移です。

(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
連続増配ではありませんが、着実に配当金を増やしています。
また、15年以上の累進配当も継続しています。

(引用:Kabutan Premium)
しかし、配当性向100%超えが2年続いています。
今後の業績次第では減配の可能性も十分にありえますので、この点は注意が必要です。
一方、2025年は創業80周年となりますので、何かしらの記念配当とかあればと勝手に期待を寄せています。
株価指標と配当利回り
直近5年間の株価指標(PERとPBR)です。


(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
- PER:19.7倍
- PBR:1.08倍
過去と比較しても、そこまで割高な状態ではなさそうです。
直近5年の予想配当利回りの推移です。

(引用:マネックス銘柄スカウター)
- 5年平均利回り:3.92%
- 5年最高利回り:6.34%
- 5年最低利回り:2.02%
個人的には利回りが5.5%超えているなら、コツコツ購入を検討してもよいと考えています。
しかし、前述した通りで配当性向が非常に高まっているので、減配リスクも含めたリスク管理は必要かと考えます。
まとめ
まとめにはいります。
✅ 財務:自己資本比率 約60% 営業CF18年でマイナス0回
✅ 株価指標:PER 19.7倍 PBR 1.08倍 配当利回り5.65%
✅ 配当:累進配当15年 2025年で創業80周年
IDEC自体をポートフォリオの主軸に置くことは個人的にはおすすめしませんし、私も保有している銘柄の一つとして意識しています。
やはりこのような景気敏感銘柄は、配当利回りが高い一方で減配等のリスクも高くなる傾向があります。
しかし、ポートフォリオ全体の配当利回りを高めるためには、IDECのようなある程度のリスクを取ることも必要になりますね。
ポートフォリオのスパイス的な意味合いで、IDECも組み込むという手法は悪手ではないと判断しています。
恒例の結びとして、私が心に刻んでいる投資格言を添えます。
株式市場は、短期的には『人気投票の場』に過ぎないが、長期的に見れば『価値の計測器』として機能する (ベンジャミン・グレアム)
今日も最後までありがとうございました。
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