✅ 投資スタイル:
【コア】インデックス(全世界&全米ETF)
【サテライト】高配当(日本個別&米国ETF)
【おまけ】グロース(日本個別)
✅ 家族:妻 年子2人(一姫二太郎:8歳と6歳)
✅ 趣味:ランニング(フルマラソン34回完走)
✅ 座右の銘:良心に恥じぬことが確かな報酬
今回の記事の結論です。
✅ 財務:自己資本比率 69.4% 営業CF17年でマイナス0回
✅ 株価指標:PER 12.2倍 PBR 1.44倍 配当利回り 2.86%
✅ 配当:DOE3.5%下限かつ配当性向50%
✅ 売買を推奨している意図は全くありません
✅ 最終的な投資判断は自己責任でお願いいたします
新晃工業|株主還元強化を明言したニッチトップ企業を徹底解説
直近の決算報告を見ていて気がつくこと。
株主還元への意識の高さが、企業の評価尺度として重要視されていますね。
このような中で、ニッチトップ企業で高収益ながらも株主還元強化を明言した「新晃工業」を徹底解説します。
再三にはなりますが、購入を推奨している意図はありません。
最終的な投資判断は自己責任でお願いします。
企業概要
1938年創業の業務用空調機器メーカーである新晃工業。
二次側空調機器の最大手になります。
業務用空調機器のオーダーメイド開発、生産、空調工事の請負施工。
セントラル空調(大規模建物)と個別空調(中小規模建物)方式を供給しています。
工場・ビル・病院・ホテル等の業務用セントラル空調機器は国内トップ。
ヒートポンプAHU市場は国内2位。
実績として、
- 東京都庁
- 東京ドーム
- 国会議事堂
- 六本木ヒルズ
- スーパーコンピュータ「京」
など日本を代表する面々。
2017年ダイキン工業 と資本業務提携(セントラル空調機を共同開発)もしています。
企業の顔であるホームページのトップはこちら。
「シンプル・イズ・ベスト」と、言わんばかりのホームページ構成。
業績推移
売上高と営業利益の推移です。
(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
やや波はありますが、EPSもBPSのいずれも順調な右肩上がり成長です。
営業利益率、ROE、ROAの推移です。
(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
営業利益率、ROE、ROA、いずれも横ばいながら高い水準で維持。
2025年3月期の予想は次の通り。
- 営業利益率:17.27%
- ROE:12.06%
- ROA:8.59%
同業他社と比較しても数値的には非常に優秀です。
財務状況
キャッシュフロー(CF)の推移です。
(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
2007年から2024年までの17年間で、
- フリーCFのマイナス:1回
- 営業CFのマイナス:0回
17年連続の黒字経営は素晴らしいの一言。
さらにフリーCFもマイナス1回のみ。
高収益のみならず、キャッシュの使い方も巧みなのでしょう。
有利子負債や自己資本比率等です。
(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
自己資本比率は直近で69.4%で合格。
そして、有利子負債比率は低下傾向。
財務面もどうやら隙はない様子です。
配当推移
配当推移です。
(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
2020年は記念配当分の上乗せがありますので、実質配当では減配なし。
さらに、中期経営計画で提示された資本政策はこちら。
(参照:新晃工業IR)
株主還元として、
- 配当性向:50.0%
- DOE:3.5%(下限)
巷で流行りのDOE採用。
心の底からありがたいですね。
株価指標と配当利回り
直近5年間の株価指標(PERとPBR)です。
(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
- PER:12.2倍
- PBR:1.44倍
過去と比較しても、割高感も割安感もないという現状。
直近5年の予想配当利回りの推移です。
(引用:マネックス銘柄スカウター)
- 5年平均利回り:4.32%
- 5年最高利回り:2.86%
- 5年最低利回り:1.39%
実質利回りは低めですが、現状では1株配当50円なので利回りは4%超え。
個人的には利回りが4%以上であればコツコツ拾ってもよいと判断しています。
実は株主優待もこっそりあります。
(引用:マネックス証券銘柄スカウター)
- 300株:1,000円相当の図書カード
- 3,000株:5,000円相当のカタログギフト
もう少し優待利回りが高ければよいのですが・・・。
3,000株保有は、私のような凡人にはハードルが高いですね。
まとめ
まとめにはいります。
✅ 財務:自己資本比率 69.4% 営業CF17年でマイナス0回
✅ 株価指標:PER 12.2倍 PBR 1.44倍 配当利回り 2.86%
✅ 配当:DOE3.5%下限かつ配当性向50%
株式を買うということは、畑を買うことに比喩されます。
畑になる果実を得ることが、株主の利益。
しかし、その畑がしっかり果実を実らせる良質な土や環境が揃っているか等を見極める必要があります。
そこがまた株式投資の醍醐味でもありますね。
恒例の結びとして、私が心に刻んでいる投資格言を添えます。
株式市場は、短期的には『人気投票の場』に過ぎないが、長期的に見れば『価値の計測器』として機能する (ベンジャミン・グレアム)
今日も最後までありがとうございました。
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