マオヨシパパのブログ

二児のパパ&うつになった泌尿器科医&サブスリーランナーによるお役立ち情報発信ブログ

健診お悩み相談シリーズ① 「血尿」

ご訪問、ありがとうございます。

 

これから健康診断、または健康診断の結果がかえってくる時期ですね。

 

「健康診断で、血尿があると言われた・・・。」

 

「自覚症状はないけど、病院いかなきゃいけないのかな・・・。」

 

「病院にいったら、痛い検査でも受けなきゃいけないのかな・・・。」

 

「癌とか、怖い病気の可能性があるのかな・・・。」

 

こんなお悩みをもたれた方々へ、

 

うつにはなっちゃいましたが、

 

泌尿器科(専門医+指導医)医&2児のパパが、お答えします。

 

たまには泌尿器科医らしい記事も書いてみますね。

 

 

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結論から述べますと、

 

  • 自覚症状がなくても、病院は受診した方がよい

  • いきなり痛い検査を受ける可能性は、極めて低い

  • 癌などの怖い病気がみつかる可能性も、極めて低い

 

1つずつ解説していきます。

 

 健康診断で血尿があると言われたら・・・

 

健診などで、「尿に血が混ざっている」と指摘を受けた場合、

 

急は要しませんが、病院を受診することをオススメします。

 

受診する科は、泌尿器科でよいと思います。

 

泌尿器科医として10年以上外来診療をしていますが、

 

ほぼ毎日の頻度で、「血尿」の方が来られます。

 

決して珍しいことではありませんので、ご安心ください。

 

ほとんどの方が無症状、であることが多いのですが、

 

  • 「自分の目でわかるような、真っ赤なおしっこが出た」
  • 「おしっこするときに、痛みがある」
  • 「おしっこが、近くなっり、もれるようになった」
  • 「おしっこが、出にくくなった」

 

などの症状がある方は、話が別になります。

 

このような症状がある方は、早急に病院を受診してください。

 

また、血尿だけではなく、

 

  • 「尿にタンパクがおりている」
  • 「腎臓の働きが悪い」

 

という指摘を健診などで受けられた方も、

 

早急に病院を受診することをオススメします。

 

いきなり痛い検査はしません

 

病院を受診した後の流れを説明します。

 

通常の場合、

 

「問診/診察→検査→結果説明」

 

という流れになります。

 

しかし、

 

「検査→問診/診察+結果説明」

 

という流れになることもあります。

 

理由を説明します。

 

検査を受けても、検査結果はすぐに出ません。

 

簡単な尿の検査でも、30分前後かかることもあります。

 

検査結果が出る時間を、診察を待つ時間にかぶせることで、

 

合計の待ち時間を減らすことになります。

 

待ち時間を加えた流れを示しますと、

 

「診察待ち(待ち時間A)→問診/診察→検査→検査結果待ち(待ち時間B)→結果説明」

 

「検査(待ち時間ほぼゼロ)→診察+結果説明待ち(待ち時間C)→診察/問診+結果説明」

 

待ち時間A+待ち時間B>待ち時間C

 

ということになりますよね(わかりにくくて申し訳ありません)。

 

 

まず最初に受ける検査は、

 

「尿検査」&「超音波検査」

 

になります。

 

全く痛くありませんし、被曝もしません。

 

問診や診察もしていないのに、

 

「CT検査*1」や「膀胱鏡検査*2」と言った検査を勧めてくる病院、

 

オススメできません。

 

(*1:CT検査はそれなりに被曝する検査です)

(*2:膀胱鏡検査は、患者さんによっては、痛みが強い検査になります)

 

余談にはなりますが、

 

泌尿器科を受診する際、待ち時間を短くするコツを教えます。

 

泌尿器科を受診する際は、「尿の検査がほぼ必須」になります。

 

ですので、

 

「尿がすぐに出せる状態で病院を受診する」と、待ち時間が少なくなります。

 

具体的には、

 

「自宅を出る前に、おしっこをしないようにする」

 

「水分をたくさんとって、おしっこがいつでも出せるようにする」

 

という方法になります。

 

ただ、いずれもほどほどでよいですからね。

 

おしっこが漏れそうになるまでガマンしたり、

 

水を2Lや3Lも飲む必要は全くありませんよ。

 

 

血尿の原因は?

 

健康診断で「血尿」があると言われ、

 

びくびくしながら病院を受診し、

 

いろいろな検査を受けた結果・・・、

 

「癌が見つかりました・・・」と言われる可能性、

 

極めて低いです。

(もちろん0%ではありません)

 

では、

 

「血尿の根本的な原因はなにか?」

 

ということになるのですが、

 

正直、「原因不明」であることが多いです。

 

「え〜、原因わからないの???」と思われた方、

 

理由を説明いたします。

 

原因を追求しようと思えば、いくらでも追求できます。

 

しかし、原因を追求するためには、

 

色々な検査を、たくさん受けていただく必要があります。

 

中には非常に危険な検査や、痛みを伴う検査もあります。

 

そして、苦痛を乗り越えて、原因がわかったところで、

 

「何もしなくても大丈夫な病気です」

 

と言われたら、どうでしょうか?

 

「金と時間と苦痛を返せ!」

 

と言いたくなりますよね。

 

ただ、「原因がわからない→放置」はオススメしません。

 

定期的(半年〜1年)に健診または病院を受診することをオススメします。

 

最後になりますが、

 

今回の「血尿」は、

 

「見た目ではわからないけど、検査で尿に血が混ざっていると言われた。」

 

という方を対象に説明しております。 

 

「自分の目で見てわかるような、真っ赤なおしっこが出た。」

 

という方は、

 

血尿以外の症状があろうがなかろうが、

 

すぐに病院を受診することをオススメします。

 

特に、一番気をつけて頂きたい方は、

 

「40歳以上の男性でタバコを吸っている」

 

という方です。

 

「タバコを吸っていると、肺癌になりやすい」

 

ということは、有名な話だと思いますが、

 

「タバコを吸っていると、膀胱癌にもなりやすい」

 

のです。

 

理由を説明します。

 

タバコの中には、たくさんの発癌物質が含まれています。

 

それで、肺癌になりやすいということは、想像しやすいと思います。

 

タバコを吸って、身体に吸収された発癌物質は、どこに行くのでしょうか?

 

おしっこに混ざって、流れて出て行くわけです。

 

想像してみてください。

 

発癌物質をたくさん含んだおしっこが、膀胱にたまっていることを。

 

著明人(俳優の松田優作さん、菅原文太さんなど)で膀胱癌になった方々、

 

ほぼもれなくヘビースモーカーです。

 

 

タバコ、やめましょう。

 

 

あと1日がんばったら週末です。

 

すっきりしない天気が続きますが、

 

体調管理に気をつつ、丁寧に過ごしたいと思います。

 

 

今日もありがとうございました。